Rendlesham forest, Suffolk, U.K.
概要
UFOから下りてくる小人宇宙人達のイメージイラスト |
詳細
着陸地点地図 |
12月27日未明のUFO着陸
1980年12月27日午前3時過ぎ、イギリスのサフォーク州に駐留しているウッドブリッジ米空軍基地から800m離れたところにあるレンドルシャムの森の中に、異常な光体が降下して行くのを、基地東ゲートの警備兵二人が目撃した。報告を受けた上官は3人の警備兵を現場に向かわせたところ、森の中で銀白色に光る三角形の物体が着陸しているのを目撃。近づくと、物体は樹木をぬって消えてしまった。
ラリー・ウォーレンらはジープでS地点まで走り、車を降りて×地点まで歩いた。そして木の間からX地点に浮かぶUFOを見た。翌日、現場では三角形に配置された着陸痕が発見された。
後日、イギリスの日曜紙ニューズ・オブ・ザ・ワールドの調査で、この事件当時、現場から約80km離れたノーフォーク州ワットン英空軍基地のレーダーが、猛スピードで飛ぶ正体不明の物体を捕捉していた。物体は東海岸に向けて進み、レンドルシャムの森付近でスクリーンから消えてしまったという。
事件後、米空軍の情報局員がやってきてレーダー記録を押収していったという。その際に情報局員は「UFOが故障して不時着し、かけつけた司令官が異星人と会談した」とわざわざ告げたという。
基地の近くに住むロジャー・ブーストは、「その晩は家畜が突然暴れ出し、森からシカやウサギが飛び出してきて、わけがわからず恐ろしかった」と語った。
12月30日の宇宙人との会談!?
着陸地点 |
音声が交錯した無線が聞こえ、頭上ではヘリが飛び交い、パニックになった兵士や人の泣き声がしていた。
現場では200人ほどの保安要員がおり、これから起こる出来事を録画するためのカメラも配置されていた。
前方の木立の先には黄色い光が見え、アスピリンの錠剤に似た物体が浮かんでいて、透明な内部には黄色いもやのようなものが充満していた。
宇宙人達は、今ではすっかりおなじみとなったグレイのようである。5分程後、「ヤツらがやってきた」と、ヘリからの無線が入る。
上空から赤い光が降りてきて地上の黄色い物体の上に停まった直後、目の前に閃光が走り、あたり一面に色とりどりの光が輝いた。次の瞬間には宇宙船を思わせる物体が出現していた。
それは金属製で直径6m程、表面はパイプやバルブの類いでびっしり覆われていた。
ウォーレンらは隊長の命令でその物体に近づき、機体を観察していると、機体の下から筒状の光が地面に向けて伸びてきて、その中から黄色の光に包まれた身長1mくらいの宇宙人3人が現れ、地上30cmばかりを一列に浮いていた。
宇宙人の頭部は体に比べて大きく、肌の色はグレー、黒っぽい銀色の服を着ていた。鼻も口も小さく、耳はなく、目は皿形で大きく、しばしばギョロリと目を剥いていた。
宇宙人と会見をしたというゴードン・ウィリアムズ大佐 |
約20分後、UFOを取り囲む兵士達に退去命令が下り、ウォーレン達は基地に帰らされた。ベッドに入った時は午前6時を回っていた。
ウォーレン達が去ってから約15分後に宇宙人達はUFOに戻り、急スピードで上昇して飛び去って行ったという。
仮眠の後、事件を目撃したウォーレンら下級兵士は、放射線被曝の検査を受け、CIA職員からは「事件について忘れろ。もしこの件を口外した場合は、米政府は銃弾をぶち込むこともある」と脅された。そしてウォーレンは1981年6月に一方的に名誉除隊させられてしまう。
ラリー・ウォーレンが描いたUFOのイラスト |
現場付近のフライデー・ストリートに住むクラーク兄弟も、12月27日から数日間、テレビや電灯がついたり消えたりする怪現象を体験し、森の中や周辺で作業する兵士達を目撃していた。
謎のホルト文書
1983年、ウッドブリッジ米空軍基地の副司令官チャールズ・ホルト中佐が事件当時に作成した報告書が、アメリカの情報の自由化法によって公開され、同年10月2日付けのニューズ・オブ・ザ・ワールド紙が一面で報じたことにより、初めてこの事件が一般に公になった。ホルト中佐ら基地の関係者達は取材の中で、言葉を濁しつつもUFOの着陸だけは渋々認め、宇宙人に関しては否認している。
なお1984年には、ホルト中佐が現場で録音したとされる音声テープが公表されている。真偽はいかがなものだろうか?
ウォーレンは1984年10月に日本テレビの招きで来日し、番組中で事件について語った。しかし、CIAから口外すると命がないとまで脅された件をしゃべってしまってその後も無事なのは変である。
ニューズ・オブ・ザ・ワールド紙やイギリスのUFO研究家ジェニー・ランドルズとブレンダ・バトラーらの調査によって、「政府は軍の最高機密に属する宇宙船の実験の失敗を、UFO事件に仕立てて隠しているようだ」と推測されるようになった。わざわざウォーレンらが事件についてしゃべったのも、その隠蔽工作の一端ではないかと言うのである。
現場周辺地図
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関連を指摘されるもう一つの事件
この事件のさなか12月29日には、アメリカのテキサス州で、同様に軍の関与を疑われるUFO事件「キャッシュ&ランドラム事件」が起こっている。それらから導き出された仮説は次のようになる。
12月27日に米軍がイギリスでUFO型の新型兵器の実験をおこなったが、故障して、基地の誘導灯を破壊しながらレンドルシャムの森に不時着。それによって放射能漏れを起こしてしまう。日付が近いとはいえ、離れた場所で起こった二つを一連の事件と関連づけるのは強引かも知れない。
米軍はすぐに大規模な回収作戦を展開し、レーダー記録の押収と情報かく乱をおこなった。
イギリスでのトラブルにも関わらず、29日にはアメリカテキサス州で飛行テストを強行したが、こちらも放射能漏れを起こし、付近で目撃した女性達に深刻な放射能障害を与えてしまった。
ただ、ともに米軍が関係している/関係していそうな事件であり、何かを隠していることがうかがわれる事件である。(宇宙人との密約などというものではなく)
渋々でもUFOが着陸したことを認めているのであれば、その詳細情報はどうだったのであろうか?
秘密兵器の事故を隠す場合、UFOのせいにしてしまうことにはどんなメリットがあるのだろうか? 着陸したのが宇宙人の円盤であろうとなかろうと、正体不明の飛行物体が領土内、軍事施設のすぐそばに着陸したというのであれば国防上由々しき事件であるし、宇宙人の乗り物が着陸したとなれば一層騒ぎが大きくなるのはアメリカのエリア51の例を見ても明らかである。隠すなら他にももっといい嘘がつけそうなものだが。
渋々でもUFOが着陸したことを認めているのであれば、その詳細情報はどうだったのであろうか?
秘密兵器の事故を隠す場合、UFOのせいにしてしまうことにはどんなメリットがあるのだろうか? 着陸したのが宇宙人の円盤であろうとなかろうと、正体不明の飛行物体が領土内、軍事施設のすぐそばに着陸したというのであれば国防上由々しき事件であるし、宇宙人の乗り物が着陸したとなれば一層騒ぎが大きくなるのはアメリカのエリア51の例を見ても明らかである。隠すなら他にももっといい嘘がつけそうなものだが。
あの事件は自分の仕業だと告白した老人
2009年になって「あれは自分のしわざ」と告白したピーター・ターティル |
イプスウィッチ(Ipswich)に住むピーター・ターティル(Peter Turtill/66)老人は、あの日「盗んだ肥料をトラックいっぱいに積んで戻る途中、基地の近くでトラックが故障してしまい、証拠を隠すために肥料に火をつけた。」と告白した。
「トラックにはアルミニウムが使われていたため、変わった色の炎になった。警備兵は銃を持っており、関わりたくなかったので、燃えている車両を引っ張って動かした。それが驚くほど回転しているように見えただろう。しかしそれは宇宙船ではなかった。」
長年この事件を調査してきたブレンダ・バトラーは、即座にこれを否定した。
「彼が言っていることは受け入れられません。多くの目撃者がいました。それが嘘だと言うなら、彼はもっと多くの証拠を出さなければいけません。なぜ29年もたってから告白したんでしょう?」
仮に12月27日の件がそれだったとしても、30日に宇宙人と会見したという件は説明できないだろう。
参考資料
- 学研・世界UFO大百科復刻版(ムー特別編集)
- 教育社・超常現象の謎に挑む(監修コリン・ウィルソン)
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