概要
映画「T-men」(1984年)に登場する屈強な男達 MIBの姿はこんな感じだという。 |
詳細
奇妙な訪問者達
いつの頃からであろうか、UFOや宇宙人の事件を目撃、または研究している人間のところに、黒ずくめの姿で現れ、不可解な行動をとり、時には脅迫したりする男達がいるという証言が出てきた。
黒い帽子、黒いネクタイと黒い服、黒い靴に黒塗りの自動車という容姿より、Black men、またはMen In Blackの頭文字を取ってMIB(エムアイビー)と呼ばれている。
出没するのは主にアメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランドなどの英語諸国圏である。
彼らはFBI、軍、政府機関のメンバーだと名乗り、偽の身分証明書を提示したりするが、後でその機関に問い合わせてみるとそのような人物はいないという答えが返ってくる。
CIAなどの情報機関の人間であることも考えられるが、その割に稚拙な変装、奇妙な言動が目立ち、とても訓練を受けたエージェントには思えないケースがある。
奇妙な言動と脅迫について、以下にいくつかの事例を紹介する。
胃の調子が悪いという少佐に、大きなボウルに入ったゼリーを勧めたが、ゼリーなど一度も食べたことがないかのように、ボウルを持ち上げてゼリーを飲もうとした。
後日空軍に確認したところ、同名の少佐は在籍しているが、容姿はまるで違い、夫人を訪問した覚えもないと語った。
黒い帽子、黒いネクタイと黒い服、黒い靴に黒塗りの自動車という容姿より、Black men、またはMen In Blackの頭文字を取ってMIB(エムアイビー)と呼ばれている。
出没するのは主にアメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランドなどの英語諸国圏である。
彼らはFBI、軍、政府機関のメンバーだと名乗り、偽の身分証明書を提示したりするが、後でその機関に問い合わせてみるとそのような人物はいないという答えが返ってくる。
CIAなどの情報機関の人間であることも考えられるが、その割に稚拙な変装、奇妙な言動が目立ち、とても訓練を受けたエージェントには思えないケースがある。
奇妙な言動と脅迫について、以下にいくつかの事例を紹介する。
ラルフ・バトラー夫人のケース
1966年にUFOを目撃したアメリカのラルフ・バトラー夫人のもとに、翌年5月、空軍のリチャード・フレンチ少佐を名乗る人物が訪れ、目撃したUFOについて質問を受けた。少佐は教養がありそうに見えたが、空軍士官と思えない長い髪、そして全てが新品の服装であった。胃の調子が悪いという少佐に、大きなボウルに入ったゼリーを勧めたが、ゼリーなど一度も食べたことがないかのように、ボウルを持ち上げてゼリーを飲もうとした。
後日空軍に確認したところ、同名の少佐は在籍しているが、容姿はまるで違い、夫人を訪問した覚えもないと語った。
ハーバード・ホプキンズ博士と息子夫婦のケース
1976年9月24日、メイン州で起きたUFO瞬間移動事件に関する調査の顧問を務めていたアメリカのハーバード・ホプキンズ博士は、一人で家にいる時、ニュージャージーのUFO研究機構の副会長だという男の訪問を受けた。この男、全身黒ずくめの服装で、頭髪、眉毛、まつげもなく、肌は青白く、なぜか真っ赤な口紅を塗っていた。
博士が事件について普通に話していると、男は博士のポケットにコインが2枚あるのを言い当て、その内の1枚を手の上で消して見せた。
しばらくして男は話し方が鈍ってきてふらふらと立ち上がり「そろそろエネルギーが切れかけてきた。もう帰らなければならない……失礼する」と言い、危なっかしい足取りで外に出て、ドライブウェー上のまばゆい光の中に消えて行った。帰宅した家族とともにドライブウェーを調べてみると、車のタイヤとは違う何かの痕跡がついていたが、翌日には消えてしまっていた。
博士はこの件で怖じ気づいてしまい、男に言われたとおり事件調査のための催眠加療中の録音テープを消して、以後この事件に関わることをやめてしまった。
それから数日後、博士の息子ジョンと妻のモーリーン夫妻は、ジョンの知り合いだと名乗る男女の訪問を受けた。二人とも30代半ばぐらいで、古いデザインの服を着ていた。女の方は乳房の位置がずいぶん下の方にあり、腰から両足にかけてのつながり方も変だった。二人とも転ぶのを恐れるかのように小股でちょこちょこ歩いた。
彼らはソファにぎこちなく座り、夫妻がどんなテレビを好み、どんな会話をするのかなど、プライベートな質問をしてきた。その間ずっと、男は連れの女の体をさわったり抱きしめたりし、ジョンに「これでいいのか、間違っていないか?」と訪ねてきた。
ジョンが席を外している間に、男はモーリーンに自分の隣に座るようにしきりに誘い、モーリーンがどんなふうにできているのかを訪ね、彼女のヌード写真がないかどうか質問した。
しばらくして女が急に帰りたいと言い出した。男も立ち上がり、女とドアの間に立った。女はジョンに「お願い、彼をどけて。私は自分の手では彼をどけられないの」と言った。男は突然外に歩き出し、女もそれに従った。二人はさよならさえ言わなかった。
博士が事件について普通に話していると、男は博士のポケットにコインが2枚あるのを言い当て、その内の1枚を手の上で消して見せた。
しばらくして男は話し方が鈍ってきてふらふらと立ち上がり「そろそろエネルギーが切れかけてきた。もう帰らなければならない……失礼する」と言い、危なっかしい足取りで外に出て、ドライブウェー上のまばゆい光の中に消えて行った。帰宅した家族とともにドライブウェーを調べてみると、車のタイヤとは違う何かの痕跡がついていたが、翌日には消えてしまっていた。
博士はこの件で怖じ気づいてしまい、男に言われたとおり事件調査のための催眠加療中の録音テープを消して、以後この事件に関わることをやめてしまった。
それから数日後、博士の息子ジョンと妻のモーリーン夫妻は、ジョンの知り合いだと名乗る男女の訪問を受けた。二人とも30代半ばぐらいで、古いデザインの服を着ていた。女の方は乳房の位置がずいぶん下の方にあり、腰から両足にかけてのつながり方も変だった。二人とも転ぶのを恐れるかのように小股でちょこちょこ歩いた。
彼らはソファにぎこちなく座り、夫妻がどんなテレビを好み、どんな会話をするのかなど、プライベートな質問をしてきた。その間ずっと、男は連れの女の体をさわったり抱きしめたりし、ジョンに「これでいいのか、間違っていないか?」と訪ねてきた。
ジョンが席を外している間に、男はモーリーンに自分の隣に座るようにしきりに誘い、モーリーンがどんなふうにできているのかを訪ね、彼女のヌード写真がないかどうか質問した。
しばらくして女が急に帰りたいと言い出した。男も立ち上がり、女とドアの間に立った。女はジョンに「お願い、彼をどけて。私は自分の手では彼をどけられないの」と言った。男は突然外に歩き出し、女もそれに従った。二人はさよならさえ言わなかった。
カーロス・サントスのケース
1975年、メキシコ人のUFO目撃者カーロス・デ・ロス・サントスはテレビのインタビューに出かける途中、2台の黒いリムジンに行く手を阻まれ、乗っていた一人に「自分と家族の命が大事だったら、これ以上目撃事件のことをしゃべるんじゃねぇ」と脅された。
彼はインタビューを断ったが、2週間後、意をひるがえしてテレビに出た。
しかしMIBからは何も言ってこなかった。
カーマン・クーネイオのケース
1976年、カナダ人のUFO目撃者カーマン・クーネイオは、謎の訪問者に「目撃談を二度としゃべるな。さもないと3人の黒服の男がやってきて痛い目に遭うかも知れないぞ」と脅しを受けた。
MIBは目撃者本人や、一部の者しか知らない情報を知っているようである。
多くの目撃者が彼らMIBの警告を無視しているのだが、彼らの脅迫が実行に移された確かな例はこれまで一つもないのがさらに不思議である。
アメリカはニュージャージー州ジャージー市に住むUFO研究家ジョン・J・ロビンソン(John.J.Robbinson)を、彼のアパートの向かいから監視しているMIBの姿が撮影された。
撮影したのはUFO研究家のジェームズ・モーズリー(James Moseley)とティム・ベックリー(Tim Beckley)で、ロビンソンから「監視されているようだ」と必死の連絡を受けていたという。
いつ撮影されたかなど、事の顛末については資料に記述がなかったので今後調査したい。
MIBは目撃者本人や、一部の者しか知らない情報を知っているようである。
多くの目撃者が彼らMIBの警告を無視しているのだが、彼らの脅迫が実行に移された確かな例はこれまで一つもないのがさらに不思議である。
MIBの写真が撮影される!?
UFO研究家のモーズリーとベックリーが撮影したMIBだという写真 目立つ服装で堂々と監視! |
撮影したのはUFO研究家のジェームズ・モーズリー(James Moseley)とティム・ベックリー(Tim Beckley)で、ロビンソンから「監視されているようだ」と必死の連絡を受けていたという。
いつ撮影されたかなど、事の顛末については資料に記述がなかったので今後調査したい。
姿はMIBっぽいが、証言以外に証拠もないので判断は付けられない。ただ、こんな目立つ服装で向かいの建物の前から堂々と監視するという、張り込みの基本もなっていない奇行は、MIBらしいとも言える。
こちらの方は資料では写真だということだったが、イラストにしか見えない。
これもモーズリーとベックリーによる、黒いキャデラックに乗る二人組のMIBの写真だというが、いくらなんでもこれはイラストだ。 |
考察
政府のエージェントとは思えない服装や奇行はやはり不思議としか言いようがない。
常識的なことさえ知らないため、人間に化けた宇宙人であるという説もある。
もし実在するならば地球人よりはるかに知的レベルが高いと思われる宇宙人が、ゼリーの食べ方さえ事前リサーチしていないのはがっかりであるが。
しかしこの種の事件では噂が一人歩きをして、信憑性が高い証言が隠れてしまうことも多いようである。はたしてどこまで当事者の証言が信頼できるのかも、まだ筆写自身ピンと来ていない。
しかしこの種の事件では噂が一人歩きをして、信憑性が高い証言が隠れてしまうことも多いようである。はたしてどこまで当事者の証言が信頼できるのかも、まだ筆写自身ピンと来ていない。
MIBは文化?
2ちゃんねるのオカルト板で、一時期かなり興味深い話を提供してくれていた匿名の研究家エンジェル・パス氏によれば、民間のUFOマニア達が目撃者宅を訪れ、自分の手柄にしたいために「他の研究者に写真などを渡すな」と無理を言ったりしていたのが都市伝説的に広まった可能性があるという。(実際の書き込みは下記の参考資料のリンクからどうぞ。エンジェル・パス氏については美女と野獣事件を参照のこと)
また、UFO登場以前の神や妖精にまつわる話においても、天使を見たという目撃者のもとに黒ずくめの男が訪ねてきて「口外するな」といったケースもあったという。
つまり、MIBのような存在はUFO目撃に限ったものでなく、人々の文化の中で以前から語られていたというのだ。
最近は映画「MIB」の影響なのか黒人のMIBが現れたり、同映画の続編に女性MIBが出るという噂が出てからは女性のMIBが現れているとも。
実在は別として、MIB現象と呼べそうだ。
こういったものは民俗学的な分野で研究すると面白いと思う。
エンジェル・パス氏が匿名の語り部であることから、すべてを真に受けるわけにはいかないが、なるほどという気がする。
すべてのケースをこの説で説明できるものではないかもしれないが、なかなか核心をついているんじゃないだろうか。
黒人や女性のMIBが登場しているともいうが、日本にいてネットのニュースを追っている限り、最近はMIBが登場するケースもほとんど聞こえてこない。
アメリカではまだそうしたケースは多いんだろうか?
参考資料
- 学研・世界UFO大百科復刻版(ムー特別編集)
- 教育社・超常現象の謎に挑む(監修コリン・ウィルソン)
- 双葉社・驚異のUFO!宇宙人ミステリー(南山宏・監修)
- 超怪奇UFO現象FILE(並木伸一郎・著)
- Coast to Coast AM・Timothy Green Beckley Images III
- 2ちゃんねる「★ハードなUFO議論モトム★ 7」283〜
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