かつて大ベストセラーになった「ノストラダムスの大予言」の著者、五島勉氏(89)が、7日に放送されたフジテレビの番組「Mr.・サンデー」の音声のみの取材に応じ、「子供達には謝りたい。子供が読むとは思っていなかった。真面目な子供たちは考えてご飯も食べられなくなったり。悩んだり。それは謝りたいと思う」と語った。
大人の読者に対しては、最初に出てくる1999年の部分しか読まず、最後に書かれた救いの部分(「環境汚染、エゴや戦争をやめれば人為的破滅は避けられる」などという章)を読んでくれないと残念がった。
同書は16世紀に実在したフランスの医師、占星術師ノストラダムスが残した予言集の解釈などについて書かれたもので、1973年に出版されると日本でベストセラーになり、その中の一節が「1999年7月に空から恐怖の大王がやってきて地球が破滅する」という予言だとして広まった。
ノストラダムスは解釈のしようによってどうとでも取れるような曖昧な書き方が多く、この一節も訳と解釈が諸説あるようだが、全文は一応以下のようなものである。(Wikipedia/恐怖の大王)
1999年、7か月、素直に読めば人類破滅とはどこにも書かれていない。最後の一行も「その前後、火星(マルス)が平和に支配する」などという訳もあり、人類滅亡するとは読めない。
空から恐怖の大王が来るだろう、
アンゴルモワの大王を蘇らせ、
マルスの前後に首尾よく支配するために。
この予言を本気で信じて人生を悲観した人も多かったようだ。しかしまったく当たらず30年以上過ぎているのが真実だ。こうした終末思想は多くのカルト宗教に利用された。
なお、タイミングいいことに明日2019年4月9日夜9時から、NHK BSプレミアムで『アナザーストーリーズ「ノストラダムスの大予言~人類滅亡の狂騒曲~」』が放送される。こちらもぜひ見たい。
——実は五島勉の本はまだ読んだことがないのであまりきちんとは書けなくて申し訳ないが、常識を逸脱したものっていうのはやっぱりインチキや勘違いなんだということはよくわかる。
時に常識を疑うことで新たな発見をすることもあるが、それは常識を否定したのではなく、常識を土台にした上で発想を変えたりして乗り越えたものだ。決して物理学の法則を逸脱したものでないことを頭に置いておかなければいけない。
今度古本屋で「ノストラダムスの大予言」をあらためて買って読んでみたい。
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