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2019年5月24日金曜日

デンマークの雲形UFO写真

1974年11月17日/デンマーク/ユトランド半島ヴィボー
Viborg, Jutland, Denmark

雲形、煙型、くらげ型のUFOと呼ばれているもの。
早朝、ラウェルセン(H. Lauersen)という男性が犬連れての散歩中をしていた。湖の近くで鳥の写真を撮るのが好きだったので、この日もカメラを手にしていた。
突然、奇妙な物体が白い雲に覆われているのを目撃し、写真に収めた。物体からは250〜300m離れていたという。

この事件は1979年にUFO-Kontakt誌で発表され、「典型的な宇宙人の乗り物だ」とされたという。

またこの事件はデンマーク空軍のハンス・ピーターセン少佐(Maj. Hans Petersen)によって調査されたといい、情報ソースを訳したら以下のようなことが書かれていた。
「気化効果は、科学者らによって、UFOの表面が摂氏-180度よりも低温であることの結果として説明されている。 そのため、周囲の空気は液体になって地球に向かって流れ、それが物体にクラゲのような外観を与える。」

SUFOIの調査

SUFOI(スカンジナビアUFO情報)のOle Henningsenがラウェルセンに取材し、正確な場所を確認したところ、Houlkærvænget heating centerという施設のボイラーを清掃中によく見られる現象だったことがわかった。

現場地図

より大きな地図でUFO事件マップを表示

正確な場所はわかっていない。

考察

昔のUFOの本でよく取り上げられていた。最近の本でも時々見るけど。
はっきりと目撃されたUFOが雲に包まれて消えたというのではなく、煙が上がってるのを目撃して撮影したというだけだ。それであるなら、これは典型的なスモーク・リングだ。
現在の地図ではHoulkærvænget heating centerがどういう施設かはわからなかった。直訳だと暖房センターになり、ゴミの焼却工場や火力発電所が連想される。ヴィボー発電所というのがあるので、その辺りの施設かもしれない。

UFOの表面が-180度以下などというのはたぶん、「もし物体が-180度以下になれば周囲の水分が冷やされて雲のようなものに覆われるだろう」というだけだろう。写真で温度がわかるわけないだろうし。そもそもただの煙だし。

下に垂れ下がった雲を吸い込んで消えてしまったというのだが、そりゃ雲や煙はしばらくすりゃ消えるでしょ(笑)

撮影地は海外のサイトにWyborgとして載っていることが多いのだが、Wyborgが見つからなかった。どうやらViborgが正しいようだ。結構海外の情報もいい加減で、スペルをそのまま信じるとダメだね。
日本だと並木さんの本にヴィボルグと書かれていたが、当サイトではヴィボーとした。

参考資料

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