NHKの取材班が撮影した謎の飛行物体 NHKダーウィンが来た!ツイッターより |
【#未確認飛行物体 をダーウィン取材班が撮影】#メガネグマ のロケ中、南米アンデスの標高4000m付近で奇妙な飛行物体を取材班がガチ撮影。ニュースとして世の中に出していいものかどうか、私たちには判断つきません…。— ダーウィンが来た! (@nhk_darwin) 2020年1月15日
正体が分かる方、いらっしゃいませんか?#ダーウィンが来た pic.twitter.com/vDLQewFoFQ
これに対し、さっそく「通信用の気球ではないか」という回答がいくつも寄せられていた。
それによると、筆者も初めて知ったのだが、グーグル社関連のX社という最新技術の秘密研究のための機関において開発された移動体通信用気球の可能性があるということがわかった。
それはLoonというプロジェクトで、開発途上国を中心とした地域でのインターネット接続のため、中継装置を積んだ気球を成層圏(地表10〜50km程度)に浮かべるものだ。1機の気球で直径約40kmの範囲で3G回線と同程度の通信速度が得られるという。
現時点では南米での運用がされている模様だ。
なおX社の秘密研究とは、宇宙人と密約を結んで地球製UFOを作っている…とかじゃなく(笑)、Loon気球の他に自動運転カーやグーグルグラス(ARヘッドマウントディスプレイ)などを研究している。
開発が中止されたものの中には宇宙エレベーターなど、いかにも21世紀と近未来を感じさせるものが多く、聞くだけでワクワクする。
莫大な開発資金を背景に、SFチックな夢のある技術を研究しているのだろう。実にグーグルらしい。
- 参考リンク
地表付近のLoon気球 Loon.comより |
最大限ふくらませたLoon気球。気圧の低い高高度ではこうなる Wikipedia / Project Loonより Flicker User: iLighter - Flickr: Google Loon balloon, CC 表示 2.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=26730273による |
ロズウェル事件やゴーマン少尉機空中戦事件のUFOの正体が実は気球だったと思われるなど、古くから気球をUFOに誤認するケースは多い。今回も目撃日時などは伝えられていないため断定することはできないが、場所や形状からLoon気球の可能性が高そうだ。
Flightradar24のサイトに表示されるいくつものLoon気球 |
——筆者は最初まだ明るい空に金星を見つけたのかと思ったが(金星は明るいので高倍率のレンズを使えば昼間でも見えることがある)、それは違った。
科学の発展にともない、空にはどんどん新しい物が飛んでいく。かつて鳥くらいしか飛んでいなかった空に気球や飛行船が飛び、飛行機、パラシュート、ヘリコプター、ロケット、人工衛星など徐々にその種類と数を増やしてきた。
本物のUFOを探すには、これからも増え続けるであろうそれらの把握と、観察眼を養っておきたい。
NHKということで、当のダーウィンが来た!はもちろんだが、幻解!超常ファイルあたりでも取り上げられないものだろうか。
追記 スタッフが確認作業中
【南米の #未確認飛行物体 リプ御礼!】— ダーウィンが来た! (@nhk_darwin) January 17, 2020
たくさんの情報&いいね、ありがとうございます!
頂いた情報をもとに、番組スタッフが鋭意裏取り中です。
続報をおまちくださいませ!!#ダーウィンが来たhttps://t.co/8aHIHmqlMO
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