ポイント・ネモの位置 (Wikipedia ポイント・ネモより) |
アメリカ航空宇宙局(NASA)は、国際宇宙ステーション(ISS)の運用を2030年に終了させることを発表した。
終了したISSの機体は、翌2031年1月に太平洋上のポイント・ネモと呼ばれる場所に落下させる予定だという。
ポイント・ネモは陸地から最も遠い場所で、古い人工衛星などが落下している宇宙船の墓場のような場所。ロシアの宇宙ステーション ミールもここに落下して廃棄された。
ミールの重量が120トンだったのに対しISSは420トンもあり、かなり大掛かりな落下になる。
ISSは1998年の打ち上げから建築が始められ、今年ですでに24年目になる。維持費に年間11億ドル(約1260億円)もかかる上、機体の老朽化などが運用終了の理由のようだ。
こうした宇宙活動は今後、民間主導で行われていくという。
——日本から大気圏突入の状況は見えないが、ネット中継などで見ることは期待できそうだ。落下前に高度が下がったISSが日本上空付近を通過するのは見られるかもしれない。
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