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衆議院インターネット審議中継より |
2月4日の衆議院内閣委員会において、日本維新の会の浅川義治議員(神奈川1区)がUFOに関連した質問をした。
質疑応答の時間は約20分。全体的には警察行政について、富士山の噴火などについてなのだが、後半から、米国防総省がUFO映像を認めた話を皮切りに、小惑星衝突、富士山噴火、東京湾での巨大地震などと並べ、想定外の災害に備えるべきだという質問をした。
なお議員はUFOを「宇宙人が乗ってきた物体とは想定していない」ということだ。
これに対し自民党の二之湯智国家公安委員長が、富士山噴火時の降灰対策について「引き続き火山災害等の備えに努めたい」などと回答。
議員は最後に「危機管理の観点からUFO問題に関しても想定外だったと責任逃れはもうできなくなってきている。未知の自然現象なのか、最新の兵器なのか——中国で極超音速ミサイルも開発されている——一部のオカルトマニアからは別次元から来ている物体じゃないかという声もあるが、いずれにしても不測の事態を避けるためには、防衛省に限らず、UFO情報の収集と分析を警察で行う必要があるのではないか。その辺も期待している」として質問を終えた。
議員は銀行員、横浜市会議員を経て昨年の衆議院議員選挙において比例区で復活当選し、今回は国会での初の質問。
——質問は富士山の噴火対策についてがメインであったものの、締めの言葉までUFOについてだったことから、本当はUFOについて聞きたかったのではないかと勘ぐる。
もし議員がUFOを、何十年調べても一つもまともな証拠がないエイリアン・クラフトとは考えず、敵国の新兵器の可能性を考えたきちんとした防衛問題と考えているのであれば、それは結構なことだと思う。「UFO問題」などという言葉を使うと誤解を受けそうではあるが。
ただ米軍の公表した事例なども今はまだ情報不足で判定がつかないというのが実情のようなので、本当に敵国の新兵器なのかについては慎重に精査しないと、存在しない敵に怯えるようなことになる。
仮に今後警察がUFO(正しい意味の、空に見えるよくわからない物体)について情報収集を担うようになると、明らかに飛行機や天体、鳥や虫などを見間違えた報告や、「NASAが写した火星の写真のここが宇宙人の基地なんです!」なんて主張する人達の相手をしなきゃいけなくなるんじゃないかと、ちょっと危惧する(苦笑)