2024年11月1日金曜日

2024/10/31 ルイス・エリゾンド、ニセUFO写真で恥をかく

エリゾンドが発表した写真のオリジナルに近いと思われるもの
「ルーマニアに来たUFO 2022/5/29」とある。
Facebook CHILE UFO(2022/6/5)より
UFOに関するイベントで誤った写真を本物と説明するエリゾンド
Xに投稿された動画より
かつて政府情報機関のエージェントで、米政府はUFOを隠していると主張するルイス・エリゾンドが、明らかなニセUFO写真を本物として発表してしまい、恥をかいた。

エリゾンドはペンシルベニア州フィラデルフィアでおこなわれたUFOに関するイベントにおいて、2022年にルーマニアで撮影されたという円盤状の光体が空に浮かぶ写真を紹介し、母船のようだと述べた。
しかしこのことがネットで紹介されると同時に多くのネットユーザーによって検証され、あっと言う間に室内の天井の照明が窓に映り込んだものと判明してしまった。シャンデリアのような装飾がある照明が、撮影者と思われる人物の頭の髪の毛で少し隠されている。

この写真はルーマニア西部のアラドのマンションから撮影されたもの。

エリゾンドもさすがにこの件については恐縮した模様で、
「米政府の元同僚から提供された写真を披露したが、適切に精査されたと言われていたので額面通りに受け取ってしまった。幸いSNSユーザーが論理的な説明を見つけた。分析してくれるのは非常に励みになり、歓迎すべきことだ。例え政府発の情報でも疑問を持つべきという考えを強くした」
Xにポストした。

UFO懐疑派からは笑われ、肯定派からも「エリゾンドは金目当てだ」などと非難されているという。

エリゾンドはかつて国防総省の諜報部員としてUFO問題を扱うAATIP(Advanced Aerospace Threat Identification Program/高度航空宇宙脅威識別プログラム)に携わり、退職後も民間の同様組織To the STARSアカデミーに関わった。

Xの投稿では、「画像を逆検索したところ、FacebookのMysterious Ancient Discoveriesというアカウントの投稿に行き着いた」という書き込みも見られたが、こちらは2023年9月12日の投稿で、CHILE UFOの投稿より1年も後だ。

——いくら本物だと言われて提供されたものでも、この程度のものはすぐに見抜けなければいけない。
AAROの前身組織であるUAPタスクフォースなどで、ピンボケでスコープの絞りの形になった航空機や星が長年見抜けなかったり、なんでこんなこともわからないの?という事例が目立つ。軍人やエージェントという肩書だけで信頼できるものではないのだね。
エリゾンドは「集合知で解決できました。誤りを認めます。これからも厳しくやります」と謙虚な姿勢を示しており、この経験がなんでも安易にUFOだと決めつけたり、陰謀論から抜け出すきっかけになるといいのだが。

情報ソース

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