5月13日午前0時53分(グリニッジ標準時/日本時間同日午前9時53分)、プエルト・リコの研究者らが、地球から11光年離れた赤色矮星ロス128(Ross 128)の方角から独特な信号を受信した。
ウィアード!(Weird!)と正式に名付けられたこの信号は、ネットなどで地球外知的生命体によって発信された信号ではないか? と指摘する声もあった。
これに対し、プエルトリコ大学アレシボ校惑星居住可能性研究所のアベル・メンデス所長はブログで「宇宙人説は他の多くの仮説に比べ、最も劣る」と述べた。
その後も同氏ブログでは、「最も考えられるのは一つ以上の静止衛星からの信号だ」と見解を出した。
ロス128の位置 ステラナビゲーター10より |
——上の図は観測当時のプエルト・リコから見たロス128の位置だ。赤い文字は人工衛星で、弧を描いて衛星名が並んでいるのが静止衛星、その若干上の赤線が天の赤道だ。ロス128がほぼ天の赤道付近にあることがわかる。
ロス128と静止衛星軌道は近いことは近いのだが、5度程度は離れているので望遠鏡で観測するには離れている。それくらい離れていても電波が誤って受信されることがあるんだろうか? もっとも、すべての人工衛星が表示されているわけではないので、偶然極めて近くを通った人工衛星のものという可能性もないわけではないが。
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