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2020年7月2日木曜日

UFOが出てくる歌/TM NETWORK「1974(16光年の訪問者)」


後年数々の歌手をプロデュースして小室ファミリーを作った小室哲哉率いるTM NETWORKの1984年発売のセカンドシングルで、アマチュアコンテストでデビューするきっかけになった曲。タイトルの読みは「いちきゅうななよん」。
筆者も当時聴いていたラジオで流れており、ファンではないものの懐かしいのだが、最近これがUFO、宇宙人をテーマにしたものと知った。

作詞は小室みつ子(小室哲哉と血縁関係はない)が西門加里名義で行っている。「1974年に16歳の少年が望遠鏡で夜空を見ていたらUFOを目撃、そして大人になって宇宙人に再会した」という内容。UFOという言葉は直接歌詞には出てこない。
夜の丘に車とめてひとり Feeling breeze (I'm so fine)
フロントグラスに広がる スクリーンミラクルワールド(Time machine)
突然 まぶしい光が包む Shining ship (Coming insight, light)
不思議さ 何も怖くない My friend エイリアン(Open the gate)
探していたよ 君との夜を Since 1974
イントロのメロディの音階は映画「未知との遭遇」で宇宙人とコミュニケーションを取った5音をモチーフにしているという話も聞いた。

アマチュアコンテストの演奏時はまた別の歌詞で、宇宙人との遭遇の設定はなかった模様。デビュー時は宇宙からやってきた3人という設定もあったようなので、それに沿った歌詞になったのかもしれない。
なおグループ名のTMはずっとタイムマシンだということになっていたが、実は小室哲哉(府中市)、木根尚登(立川市)の出身地である多摩地区の意味だという。

実際のUFO事件をモチーフにした?

1974年というのは北海道で仁頃事件があったことから、SNSで「仁頃事件を歌ったものだ」という説を語る方もいた。しかし同じ年の宇宙人事件という以外の共通点はないので、よほど小室みつ子が言及しない限り関係ないだろう。仁頃事件の宇宙人は不気味な姿で歌の題材としては不適当だ。
1974年は小室哲哉自身が16歳だったので(1958年生)、多感な少年期をテーマにしたものと思われる。(仁頃事件のFさんは28歳)
偶然といえばこの歌は北海道の地方テレビ局発でヒットしたそうだ。歌が出来上がった後のことなので、これも仁頃事件の影響ではないだろう。
16光年の訪問者というサブタイトルは16歳と掛けていると思われるが、仁頃事件の宇宙人のサモンコール星までは2億5千万光年彼方だそうなので、これも無関係だ。
1974年だけ取り上げるなら岡山県での宇宙人の首すげかえ事件も同じ年だ。

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