2005年以来アメリカの情報機関を統括する国家情報長官のオフィスが、UAPタスクフォース(UAPTF)によるUAP(未確認航空現象)の目撃情報に関しての政府報告書を公表した。
タイトルには「予備的評価」とあり、現時点での暫定的なものであることがわかる。
概要としては以下である。
- 報告書は2004年11月〜2021年3月の間に発生した事件について書かれたもの
- UAPに関しての質の高い報告が少なく、結論が出せない
- 大半は目視、レーダーなど複数で確認されているので物理的な物体と思われる
- 飛行安全上の問題があり、国家安全保障にも影響を与える可能性がある
- 米軍からの報告は144件
- 18件の事件では風に逆らう、急加速、高速飛行など異常な特性が報告されている
- 正体について信頼度の高いものは1件のみで、それはしぼんでいく大きな気球だった
- 正体は単一ではないだろう
- 解決された場合、以下の5つのカテゴリーに分類されるだろう
- 空中クラッタ:鳥、気球、娯楽用無人機、ビニール袋などのゴミ
- 自然の大気現象
- 米政府または産業界による開発
- 外国の敵対勢力によるもの:中国、ロシア、非政府組織などによる開発
- その他:データ不足のものや、追加の科学知識が必要になるかもしれないものはここに分類される
- UAPTFに研究開発資金を追加すれば研究を促進できる
宇宙人や地球外からの飛来といった類の言葉は一切なく、事前情報で政府高官による「地球外の技術の可能性も排除していない」というのはかなり偏った見方と言える。
「否定していないから可能性がある」というのなら、天狗の可能性も残されている…なんてことにもなってしまう(苦笑)
——発表以来、NHKを始めとしたいくつかのニュース番組でもわりと真面目に報じられていたようだ。
報告書の中で検証された144件の中に、例のピラミッドUFO映像(ピンボケで三角形になったおそらくは飛行機)や大きめの風船と思われる数枚の写真は含まれているんだろうか? あの程度のものを指摘できなければ米軍のレベルが疑わしい。
かつてのブルーブックの検証のように「状況的にはほとんど気球なんだけど、確実な証拠が得られなかったんで一応未確認として分類」といったものであるなら、「徹底的に調べた上でも説明がつかなかったもの」とは全く異なる。
今回も「質の高い報告が少ない」と言っているんだから、それに準じたものになっている可能性がある。
ムーとか肯定派は「とうとう認めた!」と色めき立っているようだが、冷静に今後の報告を見守りたい。
以下は翻訳アプリDeepLを使っての日本語訳。
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