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2022年5月14日土曜日

2022/5/11付 米下院、未確認飛行物体に関する公聴会を開催

 情報ソース:CNN.co.jpThe New York Times東京新聞

米下院情報委員会の小委員会が5月17日午前10時(東部時間)に、未確認飛行物体に関しての公聴会を公開で開催することとなった。またその後には国防総省が昨年立案した「空中物体識別・管理・同調グループ(Airborne Object Identification and Management Synchronization Group : AOIMSG)」に関する公聴会を非公開で行うという。
これは1970年に空軍のUFO調査組織である通称・プロジェクト・ブルーブックが閉じられて以来50年以上ぶりとなる。
AOIMSGの仕事は「特別使用空域で関心のある物体を検出、識別、属性化し、飛行の安全と国家安全保障に対する関連する脅威を評価し、緩和すること」である。
証人として予定されているのは、ロナルド・S・モールトリー国防次官(情報・安全保障担当、AOIMSGを監督する)、スコット・W・ブレイ海軍情報部副部長など。

下院情報委員会の対テロ・対情報・対拡散小委員会の委員長であるアンドレ・カーソン下院議員(民主党)

「特に完全に理解できていない事案を含め、国の安全保障に関するあらゆる危険性について、政府や情報当局の指導者が真剣に評価を行い対応することを米国民は期待しており、それがふさわしい」
「公共の関心が高い分野であって、過度の秘密主義は謎解きの障害になり、潜在的脆弱性への解決策を見つける妨げにもなり得る」
「この公聴会は、軍と民間人のパイロットによる報告を取り巻く汚名を減らすために、国防総省が取ることのできる手段を検討することである」
「笑われるかもしれないが、私が情熱を注いでいることなので、熱くなるのは仕方がない。少なくとも1時間か2時間は、民主党と共和党が一緒になれるかもしれない」

下院情報委員会のアダム・シフ委員長

「一般の人々がこの時代の最も不可解な事案の一つについて情報当局の専門家や指導者から直接意見を聞き、真実と透明性によって過剰な秘密主義と憶測の悪循環を断ち切る機会となるだろう」

国防総省のカービー報道官

「国防総省がこうした現象について特定し、過去に行ったよりも積極的で協調的な方法で情報を分析するためのより良い作業が行えるよう取り組む」

——昨年の政府報告書では、パイロットらによって報告された未知の航空現象と、既知の敵対勢力によるものの懸念もされているが、全体的には「質の高い報告が少なく、結論が出せない」という内容である。さらに言ってしまえば異星人の乗り物である可能性などはまったく書かれていない。
「情報不足や追加の科学知識を要するかもしれない」として現時点で分類できないものが「その他」として残されていることをもって、UFOビリーバーからは「異星人の可能性が排除されていない」という言説も見られるが、それは「正体が天狗👺である可能性を排除しない」というのと同じことだということに注意されたい。
ロシアがウクライナに侵攻しているこの時期、正体のわかっていない物体が国内を飛んでいるというのは、来ているかいないかすらわかっていない異星人の乗り物よりも気持ちの悪いものだ。
よって来週の公聴会でもエイリアン・クラフトの証拠的なものは期待しない方がいいだろうが、実際どんな話が出てくるのかは楽しみに待ちたい。

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