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2023年7月27日木曜日

2023/7/27 米下院、UAPに関しての公聴会を開催

 情報ソース:産経新聞
3人の証人(YouTubeより)
グラシとフレーバーの間の後ろにいるのがジェレミー・コーベル

26日(日本時間同日午後11時過ぎ)、米下院監視・説明責任委員会の国家安全保障小委員会はUAP/UFOに関しての公聴会を開催。情報機関でUAP/UFOの分析に携わった人物や海軍の元パイロットら3人が証人として出席し、政府の情報隠蔽を批判し、情報公開を訴えた。

3証人と証言概要

  • デビッド・グラシ
    • 国家偵察局(NRO)の元UAPタスクフォース所属、空軍元情報士官
    • 「米政府がUAPの機体のほか、人類ではないパイロットの遺体も確保している」と主張。しかしその詳細について問われると、伝聞情報だと認めた。
  • ライアン・グレイブス
    • 元海軍パイロット
    • 南部バージニア州の飛行隊所属時の2014年、「透明な球体の中にある濃いグレーか黒の立方体の複数の正体不明の飛行物体」を目撃したと証言。
      また直径1.5〜4.5m程の物体が2機のF18戦闘機の間を飛行したと、同僚の一人から聞いたとも。
  • デビッド・フレーバー
    • 元海軍中佐
    • 空母艦載機に搭乗していた2004年、西部カリフォルニア州沖で「洋上に浮遊していたつなぎ目のない卵形の物体が約3600mまで急上昇した。その後加速して姿を消し、1分後に100km離れた場所で探知された。空母帰還後、同僚が動画を撮影に成功していた」と証言。

出席した民主党、共和党両党の議員からは「政府に情報の公開を迫るべきだ」(民主党モスコウィッツ下院議員)という意見も相次いだ。

UAPに関してのNASAの最終報告が7月末にあると言っていたので、それを含んだものだと思っていたのだがそうではなく、ざっくり言うとUAP/UFO肯定派の意見を聞く、文字どおりの公聴会だったようだ。

3600mまで急上昇したという映像があるならそれを出すべきだし、誰かから聞いた情報だという不確かな又聞き情報が多い。
自分らだけが不思議だと思うものを抱えて「隠蔽だ! 情報公開しろ!」と主張するのではなく、客観的証拠を持ち寄って科学的に検証する姿勢がなければ、結論ありきの難題を押し付けるばかりで実りのあるものにはならないだろう。

なおNASAの報告はまた別に開催される模様。

——直接の発言はなかったようだが、3証人の後ろの席には例の海軍のUAP映像を公開したUFO肯定派のジェレミー・コーベル(Jaremy Corbell)らも同席していた。
発言の中でTTSアカデミーのトム・デロングやルイス・エリゾンドらの名前も聞こえ、ため息が出た。

公聴会のライブ配信

公聴会の模様(YouTube)
(設定で日本語訳した字幕も表示できる)

同ニコニコ生放送

はたして証言は信じられるか?

海軍や空軍、UAPタスクフォースに所属していた人物と言うとさぞ知能明晰で立派な人達だと思いがちだが、これまで伝えてきたとおり三角形の謎の飛行物体が暗視スコープのピンボケで三角形に映ったものだと気づかなかったり、かなりその検証能力は疑問視されている。

先日もUAPタスクフォースで非公式チーフ科学者を務めていたトラヴィス・テイラーという人物が、怪現象が頻発するというスキンウォーカー牧場(ユタ州にあり、ドキュメンタリー番組としてシリーズ放送されている)で撮影した映像に、時速3600マイルで飛行する乗り物が写っていると言ったのだが、UFOを懐疑的に検証しているライターのミック・ウエストに「カメラ前を飛ぶ虫だ」とあっさり謎を解かれてしまったことがあった。

今回証言したグレイブスにおいては、事前に「ほぼ毎日UFOを見ていた」とも語っている。UFO界隈において、二度も三度も不思議なものを見てしまう人は嘘つきか、普通のものと異常なものとを見分ける能力がない人として、信用してはいけないというのが定説だ。
証言全てを虚言とするのもまた乱暴かもしれないが、十分に注意しなければいけない人物である事には変わりない。

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