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2024年6月14日金曜日

2024/6/13 UFO議連のメンバーがネット番組に出演

YouTube配信されたニコ生放送の浅川議員(右)
ニコニコニュースより

YouTubeのニコニコニュースで放送された番組に浅川義治議員ら、国会のUFO議連(正式名称:安全保障から考える未確認異常現象解明議員連盟)のメンバーが出演し、UFO/UAP問題について語った。

安全保障から考える未確認異常現象解明議員連盟SP
6月13日(木)16時30分〜19時30分

◆出演

  • 浅川義治 UFO議連事務局長(日本維新の会)
  • 石破茂 元防衛大臣(自由民主党、VTR出演)
  • 前原誠司 元外務大臣(教育無償化を実現する会)
  • 七尾功 司会、ニコニコ動画政治担当
本来は自社のニコニコ生放送として配信予定だったのだが、先日来サイバー攻撃を受けてサービス全般がダウンしたままのため、急遽YouTubeでの配信となった。ニコ生と言えばユーザーのリアルタイムコメントを画面に流す演出が特徴的だが、今回もYouTubeのチャットに投稿されたコメントを画面を流れる字幕として表示する演出をしていた。

YouTubeのアーカイブ

UFOは宇宙人由来? 問われる認識

詳しい内容は上記アーカイブで見ていただきたいが、浅川議員は「宇宙人の乗り物としてのUFOは扱わない」とは言うものの、どこか宇宙人由来が含まれる可能性匂わせているように感じる。
前原議員は「異次元とかをすりぬけられる宇宙人や物体があってもおかしくない。我々の常識外の話をしないとUAPの話はできない」「科学常識を超えたものと捉えることが必要」などと、明らかに超常現象が含まれることを前提としている。
石破議員も防衛大臣時代の会見同様、異星人からの接触があったらどうするかという内容で話していた。

UFOは、1947年のケネス・アーノルド事件以来80年近く、たったの一件も宇宙などから来た超常的存在であるまともな証拠は出ておらず、誤認とインチキ、精神的な作用によるものであることが明白である。中には未解明とされる事例もあるが、それはプロジェクト・ブルーブックの時代から「情報不足」で判定できないというだけだ。
想定外を想定して対処を考えるというと聞こえはいいのだが、可能性が限りなく0に近いことを恐れるのは無駄な行為で、それこそ大衆の危機をいたずらに煽るだけになる。例えば中国やロシアが飛ばしたと思われる国籍不明機が飛んでるのを「飛行機に擬態化したUFOかもしれない」などと言い出したら対処がブレることになるし、一見奇妙な動きに見えたのを「宇宙人の高度なテクノロジーのせい」なんて安易に結論づけてしまったら、それこそ敵対国の思う壺ではないか。

当然そういった組織が編成された場合、我々の税金が使われることになるのであるから、きちんとした知識を身につけ、一般的なオカルト解釈から一線を引いた活動をして欲しい。

浅川議員が同じ日に衆議院安全保障委員会で質疑をおこなった際、「UFOを宇宙人の乗り物を前提としている人達から、ネットで小泉進次郎安全保障委員長(UFO議連幹事長)が批判を受けた」として小泉議員に陳謝していた。
しかし一般的認識からしてUFO=宇宙人の乗り物と思われるのは当然だろう。だからこそ議連の設立趣意書で明確に「議連で対象とするのは宇宙人の乗り物とは関係ない」と宣言すべきだったし、米国が誤解を避けるためにわざわざUAPと呼んでいるのに、自分達を安易に「UFO議連」と呼ぶべきではない。
そして同時に前原議員、石破議員らの誤った認識を正さないといけないだろう。

懸念される商業オカルトとの接触

番組の中で浅川議員が、Facebookから元UFOディレクターの矢追純一氏とコンタクトを取ろうとしているが返事がないと言っていた。これに対し司会の七尾氏から、矢追さんはオカルトサイトTOCANAの名誉顧問だから、同サイト総裁の角由紀子氏(元編集長)を通せばいいのではないかとアドバイスがあった。
矢追さんと言えば最近は特に、いい加減なコンタクティーが呼んだと言い張る光の点のようなものまで安易にUFO認定するなど、商業オカルトの最たる存在である。

記者席にはUFO研究家の竹本良氏が来ている模様で、姿こそ映らなかったが時折浅川議員とやりとりをしていた。浅川議員は以前にもムーの編集長の三上丈晴氏、オカルトライターの並木伸一郎氏らの訪問を受け、一緒に並んだ写真をSNSに載せていた。
角氏とも親しくしているようだが、この方も鳥の群れをUFOだと言ったり発見らくちゃく騒動の自称霊能者で宇宙連合艦隊元総司令官(😩)の岡本雅之氏を自分のネット番組に呼んだり、危うい活動が目立つ。
浅川議員がプライベートで誰とお付き合いをしようとそれは自由なのだが、国会活動に関して商業オカルトやオカルトビリーバーの方々と親しくしすぎるのは、いろいろと判断を誤らせることになるのではないかと心配である。

日本維新の会では今回の司会である七尾氏を招いて勉強会を開くそうだ。七尾氏のことはほとんど知らないのだが、日本インターネット新聞社の創業と運営に携わり、ドワンゴに入社して政治担当に就いた方だという。どれだけオカルトに毒されていない知識を持っているのかはわからないが、こうした方を講師に呼ぶのは意外だった。

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