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2017年3月10日金曜日

ソーラー・クルーザー

概要


太陽観測衛星SOHOが撮った写真に奇妙な物体が写っていて、それが巨大UFOではないかという説が語られている。

詳細



SOHOは太陽風などの観測をしているが、そのままカメラを向けたのでは太陽が明るすぎて太陽表面の爆発が見えないため、視野の中央に遮蔽物を置いて擬似的に日蝕の状態を作り出している。中心部の白い円が太陽の大きさだ。
左の画像は、周囲に背後の恒星、惑星などが写っている。特に惑星は光条を引いて写っている。
右の画像は細かな点と線がいっぱい写っているが、この日の前の時間の写真を見ると、太陽表面で大規模なフレアが起こっていたことから、太陽風(放射線)がCCDに当たったことによるノイズだということがわかる。

ソーラー・クルーザー写真集

以下に、SOHOのサイトから検索した代表的なソーラー・クルーザーの実際の写真を紹介する。
2000年3月1日、7時54分、Image Type:LASCO C2
十字架状の物体から何かが出ているように見える
2002年2月24日、22時30分、Image Type:MDI Magnetogram
土星型円盤状の物体?
2002年4月28日、13時5分、Image Type:EIT 284
2002年8月2日、19時19分、Image Type:EIT 304
2006年4月28日、9時18分、Image Type:LASCO C3
まるで天使か鳥のような物体に見える
いずれの写真も、前後の写真には同じ位置に惑星などが写っていないので、単純に惑星などが写り込んだとは考えにくい。
しかし遠くを飛行している物体を撮影したとして、こんなにエッジがはっきり写ることはないだろう。
しかも画像に対して翼のようなものがきれいな水平になっていることも、実際に物体が飛んでいた場合に妙だ。

大きさは比較できない

大きさを太陽と比較して「惑星くらいある!」などと言う人もいるようだが、物体までの距離がわからないのに大きさを単純に比較していいわけがない。
目の前にある小さな物と、遠くにある大きな物が見かけ上同じ大きさに見えたからと言って、それは全く違う大きさだ。
だいいち惑星くらい大きな物体が太陽の近くに飛んでいたら、アマチュアの天文ファンにだってすぐに観測されるだろう。

また、もし仮に地球から見て太陽と同じ距離にあったとすると、ソーラー・クルーザーと太陽の距離は非常に近いことになる。
コロナは200万℃にもなるし、少し離れているとしても、遮るもののない宇宙空間で太陽光や放射線などを受け続けることになる。
太陽フレアの後に数多く観測されているというが、それはフレアによって放出された太陽風の産物である可能性が高いことを示している。

筆者の知識不足から全てのケースについて的確な説明を加えることはできないが、前述のような理由から総合して、これらは撮影時のノイズと考える方が自然だろう。

NASAのSOHOのサイト検索ページで、過去の写真が見られる。
NASAの太陽観測衛星SOHOのサイト
  • Image Type(画像の種類)を指定
  • Resolution(解像度)は1024か512を選択
  • Start and End Dates(日付)には「2006-04-28」などと入れ
  • Display(表示)はList、Images、Movieのいずれかを選択(Imagesが探しやすい)
  • Latest n imagesは入力しなくていい
  • 最後にSearchを押すとDisplayで指定した形式で表示してくれる

参考資料

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