2013年のカルヴィン・パーカー・ジュニア Clarion Ledgerより(Photo: File/AP) |
パーカー達をさらった不気味な宇宙人 |
1973年に起きたアメリカのパスカグーラ事件で宇宙人達に誘拐された内のカルヴィン・パーカー・ジュニアが、事件から45年たった今年、事件に関する書籍を出した。
カルヴィン・パーカー・ジュニアの新著 Amazonのサイトより |
以下、Amazonの内容紹介より。
1973年10月11日、19歳のカルビン・パーカーと彼の友人である42歳のチャールズ・ヒクソンが、ミシシッピ州のパスカグーラ川でイライラする夜釣りをしていた。
この夜の釣りは決して忘れえないものになるだろう。
夜早くに奇妙な宇宙船が降りてきて、地上数フィート、目の前わずか数ヤードに浮かんだため、彼らは驚いた。逃げる機会が与えられる前にこの宇宙船の口が開き、中から出て来た3体の人型生物が宙に浮かんだ。
これら生物が彼らを捕まえて宇宙船に連れ込んだので、二人は非常におびえることになる。
宇宙船の中では検査の対象にさせられ、死を覚悟するほど恐ろしいものだった。
数分後、パーカーとヒクソンは川岸に戻され、宇宙船は飛び去った。
恐怖体験の証人達は車で逃げ出し、公衆電話を見つけて地元の保安官に電話をかけた。彼らは地元の保安官のオフィスで事情聴取を受け、奇怪な生き物達との密接な遭遇と拉致についての話をした。
翌日、ミシシッピ州のこの町で報道され、大きな騒ぎになった。
パーカーはこの出来事に深刻な影響を受け、その夜に何が起こったのか、それが彼と人生にどのような影響を与えたのか、彼が長年経験してきた他の接近遭遇についても詳しく説明することありませんでしたが、今初めて彼の話を全面的に語ります。
この本「Pascagoula - The Closest Encounter」は、現在知られている古典的な接近遭遇の話が語られています。
この本は、カルヴィン・パーカーの催眠的退行セッションの完全な口述筆記を、この現象の世界初の研究者の一人であるバッド・ホプキンスとともに初めて紹介しています。内容は記事や新聞の切り抜き、新旧の写真でいっぱいです。
事件は夜釣り中のパーカーと職場の上司のチャールズ・ヒクソンが宇宙人にUFOの中に拉致され、身体検査を受けて解放されたというショッキングなもの。
物的証拠はないものの、嘘発見器の検査にパスするなど、本当に宇宙人との遭遇だったかどうかはともかく、何かがあったのではないかと推測されている。
ヒクソンは2011年に80歳で亡くなっている。パーカーも現在71歳になる。
なぜ今になって語る気になったかというと、(おそらく健康面の不調で)死にかけたことがきっかけで、亡くなる前にちゃんと話しておきたいと思うようになったのだという。
Clarion Ledgerの動画
先週読了いたしましたが冗長な内容だなと思いました。1973年のパーカー自身の体験については極前半に記述されつくしており、ヒクソンの過去の証言とほぼ同じで短いものです。その当時は何かあったのかなと思わせる生々しさを感じさせるものです。しかし90年代にパーカーが再びアブダクションされ悪魔のような女性宇宙人とケンカした、実は幼少期にもその女性宇宙人を見ていた云々の証言が始まると途端に胡散臭くなります。96年にバド・ホプキンスが登場しパーカーを退行催眠にかけるのですがその際の73年の体験証言は微に入り細に入りのてんこ盛りの内容となっており恐らく自身が収集したUFO情報に脚色されたものの様に思えます。これは逆に退行催眠のアテにならなさを証明する内容なのではないかと思いました。自分史を多く含んでおりヒクソン含め周囲環境はよくわかります。73年~数年後までは把握する価値があると思います。結婚式を来月に控えていた19歳の彼は仕事場もプライベートと物見高いマスコミと野次馬の質問攻勢に晒されまさに破壊されてしまい口を閉ざしたのも無理ないかなと。ひょんなことから晒し物にされた可哀そうな二人という側面がありますしそれには真に同情します。
返信削除雅@運営者です
削除読まれたんですね。
パーカーってその後もアブダクションされたとか言ってるんですか。
最初の事件の真相はわかりませんが、それの影響で精神を病んでしまい、ありもしないアブダクション体験を繰り返すというのはよくあるパターンですね。安易な退行催眠で偽体験の記憶が増幅されたり。
雅様、
削除レスに気付くのが遅れてしまい大変申し訳ございませんでした。
はい、アブダクションに関してはその通りの記述がなされております。もう一つの問題は録音テープから起こしたというバド・ホプキンスによる退行催眠セッション(96年)に関す記述なので、これを読む限りホプキンスの質問は極めて誘導的です。最初にホプキンスが「どんな光を見たのか?これこれこんな感じか?」と一々イメージを付加して聞くのでパーカーは催眠下であらぬ想像力を働かせているように見えます。73年の事件後にも彼はUFO研究団体による退行催眠を受けていますがその質問方式は単なる質問の連続でまだ客観性が維持されていたと思います。だから73年当時の本人の記憶も、退行催眠でよみがえったとされる記憶も非常に短いものです。
この本で新たな発見があるとすれば、73年の事件当時、パーカーは事件翌年だったか?にヒル夫妻事件で有名なベティ・ヒルより電話を受け彼女と会っていること。事件前後数日間に不審な光の目撃談がいくつかありそのうちの一つが沿岸警備隊によるパスカクーラ川の中を移動する大きな光の報告だったことが書かれていることでしょう。
73年の事件についてパーカーとヒクソン両名の談話を記せば、
・最初に気付いたのはヒクソン(雑魚しか釣れないのでどうしようと立ち上がって車のほうを見た)
・最初クルクル回転する青い光が近づいてきたのでパトカーが自分たちの車を調べに来たと思った
・ジーという猛烈な音が聞こえてきた
・青い霧のような光に周囲が包まれた
・ヒクソンがパーカーに知らせてパーカーも光の方へ向かって立ち上がった
・フットボールのような物体の端が裂けるように開き更に強烈な青い光が放たれた
・三人の異形の影が現れた
・逃げようとしたが金縛りで動けなくなった
・三人が地表すれすれを滑るように近づいてきて、二名がヒクソンを、一名がパーカーを捉えた
あとは事件簿さんと同じですね。ドアや目玉云々を彼らはどうしても詳述することが出来ませんで
した。因みに最初に彼らが通報したのはキースラー空軍基地でこれはヒクソンが朝鮮戦争従軍経験のある陸軍兵士だったことによります。キースラー空軍基地は彼らの申し出を丁重に断ったので仕方なく保安官の元へ行っています。その前に両名は落ち着くために軽く飲んでいます。そんな感じでしょうか・・。
いろいろと考えされされた本ではありました。