2025年6月5日木曜日

2025/6/1 AARO、新たなUAP映像公開「ほとんどバルーン」

AARO公開の動画より

米国防総省のUAP担当組織、AARO(全領域異常解決室)は、新たに2024年に中東の米軍基地で撮影された1分36秒のUAP動画を公開した。
映像には、横にまっすぐ飛んでいく奇妙な形の飛行物体をカメラが追いかけている様が映っている。
この正体に関して、AAROは95%以上の確率で市販のメタリックなバルーンだとした。
UAPによく似た飛行機のバルーン
Metabunkの投稿より
科学ジャーナリストのミック・ウェストが開設した懐疑派サイト“メタバンク”では、さっそくそれにとても近いバルーンが特定された。

——AAROもあっさりバルーンだろうとした映像。飛行機型のバルーンが“また”風に流されているだけだろう。
こんなものが各地の米軍基地などから「UAPの映像をとらえた!」として送られてくるのだろうか。お仕事とはいえ大変だ。
日本の国会のUFO議連が日本版AAROを設立したいと言っているが、同じようなことになると思われる。

情報ソース

  • AARO UAP Imagery
  • Metabunk New AARO video "UAP Video - Middle East Red Balloon 2024"

2025年5月31日土曜日

2025/5/29 共和党議員「AAROに金を出すな!」、前室長は反論

共和党のアンナ・パウリナ・ルナ(Anna Paulina Luna)下院議員が5月29日のXへの投稿で、AARO(全領域異常解決室)を強い口調で非難した。
明らかに、政府は支出問題を抱えています。監視タスクフォースによる調査結果を検討した結果、AAROへの資金提供を停止すべきだと確信しました。AAROよりも優れた仕事をしている組織が他にあり、彼らは完全な透明性を提供しています。
AAROへの資金提供を停止せよ!
これはトランプ大統領が進める政府支出削減の一環として、UAP問題を扱う部署をAAROよりも透明性が高くコストパフォーマンスの高い組織に移管すべきだということだ。

2025年5月26日月曜日

2025/5/25 「私が見た未来」の予言について

表紙だけに描かれた予言
「私が見た未来 完全版」より
最近巷をにぎわせている、たつき諒の漫画「私が見た未来」。今年の7月5日に大災害が日本を襲うという内容の予言だというのだが、これを真に受けてしまった海外の観光客が日本に来ることを控えてしまい、航空便が減便されるなどインバウンドビジネスに影響が出ている。
UFO以外のオカルトであるが、簡単に検証してみたい。

2025年5月17日土曜日

2025/5/16 UFO議連、専門組織の設立を防衛省に要望

「安全保障から考える未確認異常現象解明議員連盟」(通称・UFO議連)の会長である浜田靖一元防衛大臣らは16日、防衛省で中谷元 防衛大臣と面会し、ドローンを含めた正体不明の飛行物体の確認が増えているとし、情報収集や分析を担う専門組織の設立を求める提言書を提出した。
アメリカでは現在、国防総省のAARO(全領域異常解決室)がUAPの情報収取と分析を担っているが、日本でも同種の組織を作ろうという考えのようだ。

2025年5月11日日曜日

2025/5/9 AARO、米軍撮影の新たなUAP映像を公開

中央右上の小さな白い光がUAP
米国防総省のUAP(未確認異常現象)調査部門AARO(全領域異常解決室)は、新たに米軍が撮影したというUAP映像を公開した。

映像は2023年5月9日に中東で撮影された8分15秒の赤外線映像。カメラの視界に左から白く光る小さな光体が入ってきて、カメラもすぐにそれを追尾し始める。
映像上は光体が上下したり逆戻りしたように見えるが、背景の濃淡が薄くわかりづらいため、光体の動きなのかカメラぶれでそう見えるのかは精査しないとわからない。

画面上にNの字が出ている。これが仮に北を表しているとすれば、最初4時の方向にあったものが8分かけて10時の方向に移動している。一見速そうに見える光体を追っているわりにはかなりゆっくりの動きなので、かなり遠くから撮影していることが推測される。
すでに公開されている別の中東の映像と同様、遠くを高速で飛ぶ軍事ドローンなどから撮影されたため、ゆっくり動いている光体の方が高速に移動しているように映ってしまった可能性も考慮すべきだろう。

説明には「この映像は情報提供のみを目的とし、出来事の妥当性、性質、重要性に関する分析的判断、結論、事実の決定を反映しているわけではない。視聴者は正式な評価がされていないことについて、異常な特徴を示唆するものと解釈すべきではない。」とある。
要するに、米軍から「こんなのがあるよ」と受け取って公開しただけなので、今はこれが異常な物体だとは思わないでほしいというわけだ。

——今回もまた赤外線撮影による白黒の映像だ。UAPは小さな点でしかなく、形も色もわからない。赤外線センサーで白く写っているのだから何か熱を発しているとは思うが、それがどのくらいの熱さなのかはわからないし、全体的には横移動しているだけなので、地球外文明や敵対国の高度な技術をうかがわせるものではない。
もしこれが可視光カメラであったなら、だいたいの色形がわかって正体の推測がしやすくなっていたはずだ。
AAROや巷のまともなUFO研究者達の検証を待ちたい。

情報ソース

2025年5月5日月曜日

2025/5/3 GWの怪! 青森で謎の地鳴り?

ゴールデンウィーク中の5月3日午前9時15分頃、青森県の広い範囲で大きな音と地鳴りのようなものが起き、窓などが揺れるという報告がSNSで相次いだ。
X(旧ツイッター)の情報だと、弘前市、つがる市、五所川原市、青森市など広範囲で確認された模様。
青森地方気象台は、地震や火山活動に関連した情報は入っていないといい、青森県内の自衛隊やアメリカ海軍(三沢基地を米空軍、米海軍、航空自衛隊が共同利用している)もその時間帯に飛行や訓練はしていないという。
5月4日夜の時点で、いまだ原因は不明である。

相次ぐ青森〜南北海道での謎の地鳴り

UFO事件簿でもかつて報じたが、2019年にも北海道函館市付近で同様に爆発音と衝撃波が二日続けて確認され、原因不明のままだ。
そして今日の件を調べる過程で、2021年にも青森県で起きていたことがわかった。
体験に突入した隕石が衝撃波を発したのではないかという推測もされるが、青森県でばかり4回も起きているので(しかもそのうち2回は二日続けて同じ時刻だ)、人為的な原因も疑わしい。
  • 2019年10月23日午後7時40分頃
  • 2019年10月24日午後7時40分頃
  • 2021年10月25日午前9時過ぎ
    • 青森県むつ市、同県横浜町など(以下の日テレNEWS参照)
    • ドーンという破裂音
    • 通報を受けた消防や警察が出動
  • 2025年5月3日午前9時15分頃
    • 青森県弘前市、つがる市、五所川原市、青森市など
    • 地鳴りがし、窓ガラスがガタガタ揺れるが床の揺れは感じなかった
2021年の青森県むつ市の情報カメラの映像に記録された衝撃音
日テレNEWS

今回の青森県での衝撃音を伝えるXのポスト

平川市の民宿の防犯カメラの映像(音声付き)が見られる。このポストにつながるコメントツリーも参照するといい。

FNNプライムオンラインのニュース

情報ソース

  • Web東奥(東奥日報) 2025/5/3 津軽地方で地鳴り体験の声多数 原因不明
  • YAHOO! ニュース 2025/5/3 23:00配信 東奥日報 「3日午前、津軽地方で謎の地鳴り SNSで投稿多数/気象台「地震や火山情報なし」」
  • FNNプライムオンライン 2025/5/5 【騒然】「ドーン!」地鳴り?7秒間にわたって続いた“謎の音”の原因は?気象台「地震・火山活動に関連した情報無い」 青森・津軽地方で報告相次ぐ

2025年5月2日金曜日

2025/5/2 ルイス・エリゾンド、またやってしまう

ブリーフィングで発表するエリゾンド
YouTubeの公式動画より
エリゾンドが「物体とその影」だとして発表した写真
X(旧ツイッター)より
UFO問題を扱う政府機関AATIP(Advanced Aerospace Threat Identification Program/高度航空宇宙脅威識別プログラム)の元エージェントで米政府はUFOを隠していると主張するルイス・エリゾンドが、再びニセUFO写真を公表してしまった。

2025年4月30日水曜日

2025/4/30 正体判明! イラクのくらげ型UFOは風船

イラクの基地を漂うくらげ型UFOと呼ばれるもの
AAROサイトの動画より
米国防総省のUAP調査組織 AARO(全領域異常解決室)はX(旧ツイッター)を更新し、2017年10月1日にイラクのアル・タカドゥム(Al Taqaddum)空軍基地付近で撮影された奇妙な形の飛行物体について、「部分的にふくらんだ風船と完全にふくらんだ風船の集合体であると推定している」とポストした。
物体の映像は基地の上空低い高さをふわふわと横切る物体が写っており、2024年1月にUFO研究家ジェレミー・コーベル(Jeremy Corbell)がくらげ型のUFOとして公開すると、話題になった。
ジェレミー・コーベルのYouTube

AAROのサイトにはすでにこのUFOに関するページ(→Al Taqaddum Object)があるが、より詳しい分析については近日中に公表するという。

——科学ライターでUFOや陰謀論の批判者であるミック・ウェストは当初から風船であることを示唆していたようだ。人知を超えた動きをするわけでなくただ空を漂っているだけなので、たしかにいくつもの風船がからみあって風に流されていると考えるのが自然だ。
筆者は最初に公開された短い動画を見て、ほとんど物体が形を変えていないことからレンズかその前にあるカバーに付いた汚れの可能性も考えた。

昨今のUAP騒動の引き金になった米海軍撮影のUAP動画をはじめ、赤外線撮影されたモノクロの色・形がわかりにくい動画ばかりだ。もし色・形がわかる可視光で大きく撮られた映像であったなら正体も一目瞭然で、こんなに長い期間騒がれることもなかったろう。
これは遠くの小さな点にしか見えないようなものが多いこれまでのUFO写真、動画と同様、「不鮮明だから不思議なものに見える」だけなのだ。
本当に不思議なものが存在する可能性までは完全否定しないがその確率は著しく低く、実際はなんでもないものの見間違えであることがほとんどだろう。やはり白昼、不特定多数の大衆の目の前に明らかに奇妙な姿、動きの物体がドーンと現れたケース以外は(そんなものはかつて一度もないが)誤認やインチキを疑うべきなのだ。

2025年3月29日土曜日

2025/3/28 UFO議連 第2回総会開かれる

UFO議連第2回総会
YouTubeより
3月28日午前、安全保障から考える未確認異常現象解明議員連盟(通称UFO議連)の第2回総会が開かれた。
議連の中心メンバーであった日本維新の会の浅川義治氏は昨年の選挙で落選して現在は議員ではないのだが、最も詳しい人物として呼ばれ司会進行を務めた。
正面の席には議連会長の自由民主党の浜田議員、発起人として立憲民主党の原口一博議員らも立席。(なお原口議員はここ数年陰謀論にどっぷり染まり、反コロナワクチンに対しての言動について製薬会社のMeiji Seika ファルマから訴えを起こされている)
今回は防衛省防衛政策局調査課長 安藤氏、防衛省統合幕僚監部主席参事官 宮本氏も同席。
ニコニコ動画の七尾氏が議事進行。
七尾氏「UFOは安全保障上の問題、政治問題になっている」

2025年3月8日土曜日

オリバー城のミステリーサークル映像

1996年8月11日、イギリス、ウィルシャー、ホニー・ストリート
Honey Street, Wiltshire, UK

概要

早朝の麦畑で、UFOによってミステリーサークルが作られる瞬間が、とうとう映像に撮られた!?

詳細


その日、ジョン・ウェイレイ(John Weyleigh)と名乗る男がホテルのパブで、早朝に目にした出来事を人々に語った。
そこはイギリス南部のウィルシャーのホニー・ストリートにあるバージ・イン(The Barge Inn)という小さなホテル。
ジョンは前の晩にオリバー城(Oliver's Castle)という名の古代の丘砦(きゅうさい/丘を砦にしたもの)に寝袋を敷いて夜を過ごした。
翌朝早朝、目を覚ました彼は、目の前の畑の上にいくつもの光の玉が飛び交うのを目撃し、寝袋のまま急いでビデオカメラで撮影したという。
その映像にはUFOだけでなく、一瞬にしてミステリーサークルが作られる場面も写っていた。
その日以来この映像をめぐる論争は激しさを増し、数週間後にジョンが姿を消してから一層ひどくなった。

ジョンの告白

ナショナルジオグラフィックの取材に答えるジョン・ウェイビ
約1年後の1997年、ジョン・ウェイビ(John Wabe)という男が、自分がオリバー城の映像を作ったことを認めて謝罪した。映像はオリバー城の西の端に座り、友人が撮影したという。
その朝早くドライブをしていてオリバー城の下にミステリーサークルを発見したため、彼はだますことを決めたというのだ。
彼は畑の映像を撮影し、ブリストル(Bristol)の自宅に急ぎ、映像に光の球を加え、再びウィルトシャーに戻ってパブに入ったという。

当初、当時の低いコンピュータによる映像編集技術で、手ぶれに対して不自然ではないUFO映像をどのように作ったのか疑問が持たれた。
しかしこれについては単純で、三脚を使って撮影した映像をスクリーンに投影し、光の球を映像に加えるとともに、スクリーンを撮影したので、手ぶれはその時に加えられたものだった。

詳細な撮影位置については、写っている木の位置から、もう少し北で、三脚も使われていないのではないかという説も出ているようだ。

現場周辺地図

左のマーカーがサークル出現地点
右は撮影地点

考察

構えたカメラのフレームにちょうど収まるように作られているのが不自然であり、合成映像であることは間違いないとされている。