分散コンピューティングで宇宙人探し
怪しくない宇宙人探し
宇宙人を探そう! と言っても、ビルの屋上でみんなで輪になって「ベントラ、ベントラ…」などと唱えたり、チャネリングでトランス状態になって大宇宙のブラザーと交信するようなものではなく、SETI(Search for Extra-Terrestrial Intelligence(地球外知的生命体探査/セチ))というまっとうなプロジェクトに参加してみようというものだ。
SETIは地球外知的生命体を探査するプロジェクトの総称である。プロジェクトの中身はいろいろあるようだが、一般の人が参加できるのが、SETI@home(セチ・アットホーム)だ。
宇宙から地球に向けて様々な電波が飛んできている中に、宇宙人が発した意味のある信号がないかどうか、電波望遠鏡で受信した電波を解析しているのだが、その量が膨大なので、スーパーコンピュータがいくつあっても足りない。
そこで家庭にあるパソコンをインターネットでつなげ、処理の余力を利用してバックグラウンドで少しずつ解析の手伝いをしてもらおうというのがSETI@homeだ。
※こうした非力なコンピュータを何台も連携させ、仕事を分散して処理し、トータルで高い結果を得る技術を分散コンピューティングという。