2026年5月8日金曜日

2026/5/8 米国政府のUFOファイルがついに公開される

トランプ政権が公開したUFO映像(ブラウザで和訳)

トランプ大統領の肝煎りであった戦争省(旧国防総省)のUFO/UAP(未確認異常現象)に関するファイルが5月8日に正式公開された。
今回のものはまだ一部で、追加ファイルも順次公開されるという。

戦争省による注意書き

ここにアーカイブされた資料は未解決の事例であり、政府は観測された現象の性質について決定的な判断を下すことができません。これは、十分なデータが不足していることを含むさまざまな理由で起こり得ますが、戦争省は民間部門の分析、情報、専門知識の適用を歓迎します。

考察

動画を中心にいくつか見てみたが、予想どおり
  • モノクロ
  • 赤外線撮影
  • 小さい
  • 一瞬
と、不鮮明なものがほとんどだ。明らかに光学的な現象だろうと思われるものも見られた。不鮮明だから不思議なものに見えるという典型的な例だろう。
案の定、懐疑派の中では「おそらくは風船や鳥だろう」という声が大きい。
こんなものを出してきて、政府も軍も信用を下げる一方だとは思うのだが、もしかすると「UFOだからといってバカにすると、敵機だった場合に必要な情報が上げてもらえなくなるからバカにしない」という方針で集められた情報を、そのまま出してきたものなのかもしれない。
だとすればクオリティが低いのもある程度やむを得ないのかもしれないが、それでももう少し内部で分析する余地はあったんじゃないかと思う。
これらは今後AAROやNASAによって分析されるんだろうか?

——米国UAP騒動の発端となった海軍の映像を公開したUFO研究家ジェレミー・コーベルなどは「最初は衝撃的なものはない」そうだが、最後までだと思う。

2013年中東/DOW-UAP-PR038

中東で撮影されたとされる奇妙な形
パラシュートともレンズゴーストとも言われるものも見える
今回公開された中で一際話題を呼んだのがこの映像。キャプションにも「八芒星に似た対照的な領域を描写」とある。
しかし黒い筋が上下左右斜めに正確に伸びたまま一切その向きが変わらないことから、レンズフレアによって生じた光条に間違いないだろう。また物体が動いた後に白い筋が残り、これは煙ではないかとみられる。

さらにパラシュートらしき黒い影が何度も映り込むため、懐疑的研究者の間では当初、パラシュートで投下された照明弾ではないかという説が語られていた。
ただし引きの映像ではパラシュートが映っていないこと、投下された照明弾なら落下していくはずだが映像では逆に上昇している(航跡からの判断)場面があること、軍の照明弾のパラシュートは映像のような形ではなく丸いはずだ…などという見方もある。
またパラシュートに見えるものもレンズゴースト(レンズフレア)ではないか(映像を白黒反転してみるとわかりやすい)、動いた後の白い筋は強い光源を写したことによる撮像素子の異常ではないかという見方がある。

解明には至っていないのだが、少なくともこれが宇宙人の乗り物はもちろん、他国の超科学兵器などと安易に考えるのは発想が飛躍しすぎる。

このUFOは天使!?

ルナ議員が投稿した不気味なイラスト
ビリーバーとして積極的に情報開示を求めてきた共和党のアンナ・パウリナ・ルナ議員などは、タイミング的におそらくこの映像に関連して、天使の羽が生えたような不気味なイラストをX(旧ツイッター)に投稿していた。どうやら最高位の天使であるセラフィム(熾天使)だと言っているようだが、さすがにそこまでやってしまってはファンタジーすぎる。

2023年日本/DOW-UAP-PR047

日本で撮影されたとされる映像
日本で撮影されたとされる映像も一件存在する。
3つほどの丸い物体がカメラのレチクルの上部をフラフラと動いているだけだ。単に航空機が飛ぶのを後ろから赤外線撮影したものじゃないだろうか。揺れているのはカメラのブレだ。

1969年アポロ12号撮影 月面/NASA-UAP-VM001

NASAが提供した、アポロ12号の宇宙飛行士が月面で撮影した光
NASAからも、アポロ12号と17号で月面着陸時に撮影された写真の、光の点や帯のようなものが提供された。
これに関してはハーバード大学のアヴィ・ローブ教授が直々に、本人のサイトにて「宇宙線をUFOと間違えてはならない!」として、宇宙線によってフィルムが感光したものだとし、「(先日月を周回した)アルテミスII号の高性能カメラでも何も映らなかったのだから、月の周囲にはUFOは存在しないと結論付けるのが最も妥当」と明確に否定した。
ローブ教授は恒星間天体オウムアムを安易に異星人由来の物体だと推測したり、UFOビリーバーとしての悪名が高くなっていたが、さすが科学者だけあって見過ごすことはできなかったわけだ。この調子でUFO関連全般について再考慮してほしいものだ。

2024年アメリカインド太平洋軍撮影/DOW-UAP-PR048

中央下の小さな点がUAP
太平洋、インド洋方面を管轄するアメリカインド太平洋軍が撮影したもの。
洋上風力発電所らしきものの合間を縫って白い小さな物体が、左右に行き来している。
場所は公開されていないが、Metabunkのミック・ウエストの調べで、黄海沿岸、中国の青島市付近の海上(36°24'20.0"N 121°15'01.0"E)だということがわかった。
それをMetabunkの議論参加者のThomasH氏が3DアプリBlenderで再現し、発電所から89km離れた場所の空にある物体を、さらに39km離れた位置を飛ぶ米軍の無人機から撮影すると、パララックス(視差)によって物体が動画のように移動して見えるという検証を公表していた。
そして「それはバルーン、鳥、または宇宙船だった可能性があります。どちらが一番可能性が高いですか?」と締めくくっていた。
ThomasH氏の検証動画

——さすが、あちらの国のデバンカーはやることが違う。
左右に行き来しているのもパララックスによるものなのか、それともバルーンなり鳥なりが移動したものなのかはよくわからなかった。

参考資料

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