2023年12月24日日曜日

2023/12/24 【サンタ誤認予報】本日17時17分から九州〜南東北にかけてスターリンクトレイン通過!


クリスマスイブの今夜、昨日打ち上げられたスペースX社の通信衛星「スターリンク」G6-32衛星群が、九州〜南東北にかけての上空を通過する予定。
17:19頃に西南西の空から上ってきて、17:23頃東北東の空に消える。
九州から関東までは日本列島に沿う飛行経路なので、それらの多くの都市では真上を通過する。

スターリンクトレインは長く連なって通過することが多いが、打ち上げられたばかりでまだあまりばらけていないことが予想されるため、銀河鉄道よりもサンタとトナカイっぽく見えるかもしれない?
晴れていたら親子や友人どうしで観察して楽しんではいかがだろう。

情報ソース:SpaceStationAR公式X(旧Twitter)

【追記】無事観察

筆者撮影のスターリンクトレイン
筆者の宇都宮では19分過ぎに見え始めた。時刻が早かったために日光の反射角度が良かったようで、西の空から上ってくる時点ですでに双眼鏡では明るく見えた。
雲が多かったため合間を縫っての観察だったが、明るくなったときはなんとか肉眼でも見え、とてもわくわくした体験だった。
もっと短いトレインになるかと思われたが、打ち上げ後一日経過するとだいぶ長くなっていた。

2023年12月23日土曜日

2023/12/22 カリフォルニアで4K撮影されたUFO?

YouTubeより
撮影者がYouTubeで公開している動画

カリフォルニア州ポータービル(Porterville)で、ドローンから撮影されたというUFO映像。4K画質で撮影された鮮明な映像だとして話題になっている。黒い球形の飛行物体が急上昇、急下降、横移動などを繰り返しているように見える、6分弱の映像だ。
DJI Mavic 3 Pro Cineという高性能ドローンを購入したばかりの地元民Jesus Alanis(ヘスス・アラニスと読むらしい?)氏による撮影で、YouTubeの概要欄には、撮影が2023年12月17日、午後3時56分58秒とある。

正体はただの風船?

明らかに誕生祝い用の風船の模様だ
HOAXKiller1さんの検証動画

さっそくこれに対して懐疑派の人達によって検証が行われ、UFOは「cheers to 30 years」(30歳おめでとう)と描かれた誕生祝い用の風船であることがわかった。
そして実際には風船がほとんど動いていないのに対し、カメラを搭載したドローンの方が動くことで風船が動いているように写った映像だというのだ。
これを検証したYouTubeのHOAXKiller1というアカウントによれば、ドローン操縦者が風船だと気付かなかったとは考えにくいのでインチキとして扱うという。

——風船がまったく動いていないわけでもなさそうだが、大部分はドローンの撮影による錯覚なのだろう。少なくとも誕生祝いの風船は確実であろうから、宇宙人が操っているなどといった子供じみた説が入る余地はない。
こうしたものは、錯覚だという前提が分かっていてもそう見えてしまうのが要点だ。もし分かっていなければなおのこと不思議なものに思えてしまうだろう。例えば米軍のUAP目撃報告にも、そうした錯覚に基づくものが多いのではないかと思われる。

情報ソース

Shray氏のX(旧Twitter)、webムーLATEST UFO SIGHTINGS、YouTube

2023年12月22日金曜日

2023/12/22 【UFO誤認予報】今夜は月と木星が接近

今夜は月の左下に明るい木星が光っている。

月の近くに昨夜はなかった明るい天体があるとUFOではないかと思う人もいるのだが、これは月は地球の周りを公転しているために一日ごとに同じ時刻に見える位置を変えているためだ。(一日ごとに東に移り、約1ヶ月で一周する)
明日の夜にはもう木星の東へと離れてしまう。

筆者もたしか小学生の頃にもっと接近した月と木星を怪しんで、天文台に電話して聞いたことがあった(笑)

レンズゴーストに注意

iPhone8で撮影した月と木星

 最近はスマホで撮影する人も多いと思うが、スマホはレンズゴーストを生じやすいため、上の写真でも月光がレンズ内で反射して生じたゴーストが月の右上に写っている。
動画で撮ると手ぶれ補正機能によって不自然に動くことがあるので、UFOと勘違いしやすい。肉眼では見えないので(ライブビューでは見えるが)、撮影して初めて気付いて驚くことになる。

2023年12月21日木曜日

2023/12/21 年末の「超常ファイルスペシャル」はBS4K先行で

毎年恒例、NHK BSでの幻解!超常ファイル年末スペシャルだが、NHKBS1とBSプレミアムが統合された影響もあるのか、26日(火)にBSプレミアム4Kで先行放送され、NHKBSは30日(土)に放送される模様だ。

幻解!超常ファイル・スペシャル 最新超常映像2023
初回放送日
 12月26日午後9時30分〜午後11時(NHKBSプレミアム4K)
 12月30日午後9時00分〜午後10時30分(NHKBS)

最新第5弾!衝撃の超常映像を徹底追及!

  • ロズウェル触手UFO
  • 日本上空に巨大葉巻型
  • 消える幽霊ネコ
  • 宇宙人ミイラ
  • ロンドン巨大怪蛇
  • 一反木綿の一生
  • 爆発ビール他

——宇宙人ミイラはハイメ・マウサンが出してきたメキシコのやつだろう。日本上空の葉巻型というのは妄想ビリーバーによる「ハマッキー」と呼ばれる衛星画像のノイズみたいなもののことだろうか?
テレ朝の「たけしの超常現象」がなくなってしまったけど、12日に「出川一茂ホラン☆フシギの会」という番組でほぼ同じような内容を放送していた。中沢健、竹本良なんかも出ていたし。
この日初めて見たけど、毎週火曜日にやってるレギュラー番組なんだね? ただし超常現象スペシャルはその日だけだったようだ。

情報ソース

2023年12月11日月曜日

本当に西日本はUFOの多発地帯なのか?

AAROによるUAPホットスポットの地図
2023年5月31日におこなわれた、NASAのUAPに関する公開ミーティングの中で提示された地図上で、日本の関西から西の方面が世界でも有数のUAPホットスポットであるように図示されている。そのため、マスコミやネットで「日本がUFOのホットスポット」であるとされることが目立つ。

しかし、これを最初に発表した際のAARO(全領域異常解決局=米国防総省でUAPに関する調査をおこなっている部局)のカークパトリック室長の発言(以下)によれば、それらの場所は単に米国の情報組織が情報収集をしている場所だからということで、非常に偏った地図になっているということだ。
NASAの公開ミーティングに登壇したAAROのカークパトリック室長
発表時のライブ中継より
「見ていただければわかるとおり、私たちが最も多くの報告を受けている地域は、非常に偏って収集された地図になっています。これは私たちのセンサーが、軍とIC ※1 とFAA ※2 のデータを集めている所です」
※1:米国情報コミュニティ=CIA(中央情報局)やNSA(国家安全保障局)などを含む情報機関によって組織された機関
※2:米連邦航空局

たしかにマーカーは一部西日本〜九州付近にもかかっているようだが、日本海から朝鮮半島にまで広くかかっているように思われるし、どれだけの精度で位置をマーキングしているのかもわからない。これをもって西日本がホットスポットだと評価してしまうのは、早合点すぎるだろう。
無論その一帯にそれだけの目撃情報があったことは否定しないが、全地球的に公平に調べた場合、他の場所に比べて多いかどうかははなはだ疑問だ。
それに(真贋は別として)UFO/UAPの目撃は全世界的なものなのに、日本、中東、アメリカ以外の地域が一切マーキングされていないのだから、やはりカークパトリックの言うとおり偏った地図なのだ。

  • 地図が大雑把で精度が不明
  • 米国の情報組織が収集している地域の情報に基づいている
  • 比較できる全世界的な情報がない

情報が多い=情報が正しいではないことにも注意しなければならない。実際、筆者はX(旧ツイッター)で日本でのUFOの目撃報告をチェックしているが、「UFOではないか?」とツイートされるものはほぼ全てカメラのレンズゴーストや飛行機などの何でもないものばかりだし、西日本に偏っている傾向もなかった。

イギリスのテレグラフ紙では「日本はUFOのホットスポット」というタイトルで、AAROが公開した地図から広島・長崎あたりでの目撃情報が多いと報じているようだが、あの地図からピンポイントで広島、長崎の名前を挙げられるわけがない。単に原爆が落とされた都市を挙げただけだと思われる。

読売新聞でも「サイト上の報告書は、西日本から中国西部にかけての地域を目撃情報の多い「ホットスポット」に分類した」としているが、具体的に日本がホットスポットだと文章で書かれた報告書は見られないので、おそらくあの地図のことだと思われる。ここでいう中国西部というのは、あの地図からは日本の中国地方のことと思うのだが、同紙英語版ではそのまま「western China」と訳してしまっている。もし中華人民共和国の方の中国なら、あの地図のマーキングからは「中国東部」としなければおかしいだろう。
この「西日本から中国西部」というまぎらわしい記述は、他の多くのネットニュースでも見られた。

情報ソース

AARO(全領域異常解決局)サイト、読売新聞オンライン(2023/9/1)47NEWS(2023/11/5)、Pen Online(2023/9/11)、The Telegraph(2023/9/4)

2023年12月5日火曜日

2023/12月〜【UFO誤認予報】冬の誤認しやすい天体

冬に入り、空が澄んで暗くなる今の時期は天体の誤認が増える時期でもある。

宵の時刻

12月上旬午後7時の栃木県の空
(同じ時刻に見える天体の位置は日によって変わります)

夕方暗くなってからの空にはとても明るい木星が東の空から上ってくる。
南西の空の若干低い位置にも土星が見える。木星よりはずっと暗いのでさほど誤認例は多くないが、少し高倍率の望遠鏡で見るといわゆる円盤型に見えるため、UFOにされてしまうケースもある。

夜中前後

12月上旬午後10時の栃木県の空
(同じ時刻に見える天体の位置は日によって変わります)
おおいぬ座のシリウスは一際明るいので、よくUFOに見間違われる。
他には高い位置にぎょしゃ座のカペラなどが目立つ。
おうし座のアルデバランから北に少しの位置には“すばる”(プレアデス星団)がある。都会ではあまり目立たないが、少し暗い場所での観察や、写真に撮った場合、奇妙な天体に思われることもある。
オリオン座は星座自体がわかりやすいためか、あまり誤認例を聞かないが、一部が雲に隠れていたりするとその限りではないだろう。

明け方の時刻

12月上旬朝5時の栃木県の空
(同じ時刻に見える天体の位置は日によって変わります)

今の時期は明けの明星といって、明け方の空に金星が非常に明るく輝いている。
金星の明るさは尋常じゃないため、昔から「星の明るさとは思えない」としてUFOに誤認されることが非常に多い。
太陽が上ってくれば空が明るくなって見えなくなるが、しばらくは同じような時刻に同じように見えるので、疑わしいものを見たら翌日も観察してみるといい。

各種人工衛星

イーロン・マスクの会社のスターリンク衛星
(筆者撮影)
毎週のように何十機単位で打ち上げられているスペースX社のスターリンク衛星が各地で目撃され、銀河鉄道のようなUFOとして誤認報告が相次いでいる。
これまでの国際宇宙ステーション(ISS)に加え、中国の宇宙ステーション(CSS)天舟6も明るく上空を通過するのが目撃されている。
人工衛星は太陽光を反射して輝くため、見られるのはだいたい日没後および日の出前の90分間程度だ。