2023年12月5日火曜日

2023/12月〜【UFO誤認予報】冬の誤認しやすい天体

冬に入り、空が澄んで暗くなる今の時期は天体の誤認が増える時期でもある。

宵の時刻

12月上旬午後7時の栃木県の空
(同じ時刻に見える天体の位置は日によって変わります)

夕方暗くなってからの空にはとても明るい木星が東の空から上ってくる。
南西の空の若干低い位置にも土星が見える。木星よりはずっと暗いのでさほど誤認例は多くないが、少し高倍率の望遠鏡で見るといわゆる円盤型に見えるため、UFOにされてしまうケースもある。

夜中前後

12月上旬午後10時の栃木県の空
(同じ時刻に見える天体の位置は日によって変わります)
おおいぬ座のシリウスは一際明るいので、よくUFOに見間違われる。
他には高い位置にぎょしゃ座のカペラなどが目立つ。
おうし座のアルデバランから北に少しの位置には“すばる”(プレアデス星団)がある。都会ではあまり目立たないが、少し暗い場所での観察や、写真に撮った場合、奇妙な天体に思われることもある。
オリオン座は星座自体がわかりやすいためか、あまり誤認例を聞かないが、一部が雲に隠れていたりするとその限りではないだろう。

明け方の時刻

12月上旬朝5時の栃木県の空
(同じ時刻に見える天体の位置は日によって変わります)

今の時期は明けの明星といって、明け方の空に金星が非常に明るく輝いている。
金星の明るさは尋常じゃないため、昔から「星の明るさとは思えない」としてUFOに誤認されることが非常に多い。
太陽が上ってくれば空が明るくなって見えなくなるが、しばらくは同じような時刻に同じように見えるので、疑わしいものを見たら翌日も観察してみるといい。

各種人工衛星

イーロン・マスクの会社のスターリンク衛星
(筆者撮影)
毎週のように何十機単位で打ち上げられているスペースX社のスターリンク衛星が各地で目撃され、銀河鉄道のようなUFOとして誤認報告が相次いでいる。
これまでの国際宇宙ステーション(ISS)に加え、中国の宇宙ステーション(CSS)天舟6も明るく上空を通過するのが目撃されている。
人工衛星は太陽光を反射して輝くため、見られるのはだいたい日没後および日の出前の90分間程度だ。

0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。