2024年11月15日金曜日

2024/11/14 米下院UAP公聴会開催

4人の証言者
左からギャローデット、エリゾンド、シェレンバーガー、ゴールド
YouTubeより
日本時間14日の午前1時30分より、米下院議会のUAP公聴会「未確認異常現象:真実の暴露」が開催された。

証人として登壇したのは以下の4人。
  • ティモシー・ギャローデット(Timothy Gallaudet)
    • 元海軍少将、海洋学者。アヴィ・ローブ主催のガリレオプロジェクトに参加
    • 現役中にUAPやUSO(未確認潜水物体)の映像を見たという
  • ルイス・エリゾンド(Luis Elizondo)
    • 元国防総省職員。陸軍対諜報局、AATIP(高高度航空宇宙脅威識別プログラム:米政府の非公開UFO調査プログラム)に関わった後、TO THE STARSアカデミー(民間UFO調査組織)に参加
  • マイケル・シェレンバーガー(Michael Shellenberger)
    • UFOや宇宙人に関する記事を書いている作家、ジャーナリスト
  • マイク・ゴールド(Mike Gold) 
    • 元NASAのアソシエイトアドミニストレイター
    • 宇宙企業ビゲロー・エアロスペース(超常現象愛好家の実業家ロバート・ビゲローの会社)に13年間勤続
YouTubeとニコニコ動画のライブ配信を翻訳機能を使って見た。
「未確認異常現象:真実の暴露」という大袈裟なタイトルの公聴会だったが、結局はエリゾンドら4人から意見を聞くというまさに公聴会そのもので、これまでと内容的に進展があったようには見られなかった。
証言内容も、政府が宇宙人の秘密を隠している、墜落したUFOのリバースエンジニアリングをしている、通報者の信用を貶めるキャンペーンがされているなどという陰謀論がメインで、あとは元NASAのゴールド氏が「携帯電話で撮影するだけじゃまともな科学的研究はできないからそれなりの機器と十分な予算を欲しい」などと言っていた。

秘密プログラム「無原罪の星座」?

また政府にIMMACULATE CONSTELLATION(直訳すると「完全なる星座」もしくは「無原罪の星座」)なる未承認のUAP調査プログラムが存在していたという文書も紹介されたが、匿名の内部告発者によるもののようで、実在していたのかも怪しい。

「UFOをリバースエンジニアリングして得られた技術は何に使われているか」の問いに、エリゾンドら4人は「知りません」しか答えられてなかった。結局あやふやな疑惑ばかりで具体的証拠がまったく出てこない今までと変わらぬ体たらくであった。

司会を務めていた共和党のナンシー・メイス(Nancy Mace)下院議員はUFO肯定派、質問者の一人の共和党ローレン・ボーベルト(Lauren Boebert)下院議員は極右で、コロナのマスクとワクチンの義務化に反対し、Qアノン陰謀論支持者であるという。そして二人ともトランプ次期大統領の支持者である。
本気か冗談か、とんでもないことを言い出したボーベルト議員
ニコニコ動画より
ボーベルト議員は発言中に「思い切って地球は平らだ、鳥は政府のドローンだ、我々はまだ月に行っていないし、バイデン大統領は2020年の選挙で8100万票を獲得したと言った方がいい」などと、どこまで本気かわからないが荒唐無稽な陰謀論を口にしていた。

その他の質問者

Wikipediaで質問者をざっと調べてみたところ、圧倒的に共和党員が多い。保守派でトランプ支持者が目立つのは当然であるが、極右と呼ばれる者も目立った。どうした人選なのかはわからないが、偏りが感じられた。

ライブ配信映像


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