小惑星2019 OKの軌道
推定約57〜130mの小型の小惑星が、7月25日に地球から約72,000kmという至近距離を時速約87,000kmで通過していたことがわかった。もし人のいる地方に落下していたら、都市を破壊していたろう。
問題の小惑星は「2019 OK」と名付けられた。
NASAをはじめとした専門的な機関はこうした地球近傍天体(NEO / Near Earth Objects)の90%以上を監視しているが、新たな小天体の発見は容易ではなく、接近しても発見が遅れることがある。今回もそのケースで、ブラジルとアメリカの天文学者達が2019 OKが地球への接近に気付いたのはわずか数日前だという。この短期間では小惑星を破壊したり軌道を変えたりする行動は間に合わず、衝突しなくて良かったと思うしかない。
オーストラリアの天文学者マイケル・ブラウン氏は、この小惑星がどこからともなく現れたようだと語っている。
小惑星2019 OKの軌道
地球から月までの距離が約380,000kmなので、72,000kmという距離は宇宙レベルではかなり至近距離ということになる。
実は頻繁に起きている小天体の接近、衝突
旧ソ連時代のツングースカを襲ったと思われる隕石は2019 OKより若干小さかったようだが、上空で爆発して辺り一帯を爆風でなぎ倒した。→UFO事件簿/ツングースカの大爆発
また、6600万年前にメキシコのユカタン半島に落下して恐竜を絶滅させたと思われる隕石は、約9.7kmだったと推定されている。
また昨年12月にはカムチャツカ半島沖でも大きめの隕石が大気圏突入し、その痕跡が撮影されている。→UFO事件簿/大型隕石落下の痕跡を日本の衛星が捉えていた
地球には日常的に様々な小天体が接近、突入している。そのほとんどが人のいない場所で気付かれない上、たいていは大気圏で燃え尽きてしまい地表まで到達しない。
(なお通常見られる流星は直径数ミリもないような宇宙塵の燃えたもので、さらに頻繁に数多く大気圏に突入している)
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