情報ソース:KYODO
八戸市上空を飛ぶ気球 気球の下に何かが吊り下がっているようにも見える。 本城修宏さん撮影(KYODOニュースページより) |
9月3日の早朝5時過ぎ、青森県八戸市上空に白い球体が浮かんでいるのを住民達が見つけた。
5時35分頃に日の出を撮影しようとしていた同市の本城修宏さん(53)は、同市鮫町の海岸付近から南に見えるそれを望遠レンズで撮影した。
雲より高い位置に滞空している気球のように見えたという。
仙台管区気象台では正体はわからないとし、気象庁の観測機器の可能性は極めて低いという。
昨年6月17日にも宮城県仙台市上空に同様の白い気球が目撃され、ちょっとしたUFO騒ぎとなったのは記憶に新しい。この時はアメリカの民間宇宙開発企業 JP Aerospaceの社長が「うちのところの気球に似ている。同じメーカーのものではないか?」とツイートをしていた。
正体はアマチュア無線などの気球か?
マスコミ報道の翌日の6日、ツイッターでは「日本以外の世界中のサイエンスプロジェクトで飛ばしている、小型アマチュア無線機を搭載した気球ではないか」との指摘が見られた。
ツイートからリンクされた「Send an Amateur Radio Balloon around the World(アマチュア無線の気球を世界へ飛ばす)」と題したPDFでは、ピコ・バルーンという、太陽光パネルで給電する手のひらサイズのGPS搭載の発信装置を搭載した気球が紹介されている。
その中では昨年6月13日8時26分(GMT)に地図上の日本海に浮かぶ図が掲載されており、この軌道をそのまま伸ばすとちょうど仙台上空になることから、昨年の気球の正体はこれではないかという。
そこから日本時間17日朝の目撃まで3日半もかかったのは遅いような気もするし、昨年目撃された気球よりもずっと小型のため、昨年のものはピコ・バルーンではないようだ(今回のものは大きさも形状もまだはっきりしない)が、こうしたものが世界各地から放たれて日本上空も通過していることがわかった。
アマチュアが飛ばす場合は必要な届出がされていなかったり、禁止空域に入ってしまったりするケースも多いと思われる。今回もはっきりした所属は不明のまま終わりそうだが、今後もこうした気球の飛来は増えていきそうだ。悪意に基づく物体でないことだけ願いたい。
ところで今回のものも未確認飛行物体=UFOとして取り上げる向きが見られるが、目的不明・所属不明というだけで気球であることはわかっており、UFOまたはUAPというくくりにはなるまい。
——アマチュア無線のことには無知なのだが、機器から発信される電波を受信して位置情報を確認し、気球がどのように飛ぶのかを確認しているような段階らしい。
0 件のコメント:
コメントを投稿