2024年3月9日土曜日

2023/3/9 米国防総省、UAPに関する報告書を発表し、宇宙人関与を否定

米国防総省のUAP(未確認異常現象)担当部局のAARO(全領域異常解決局)は8日、「未確認異常現象(UAP)に対する米国政府の関与の歴史的記録に関する報告書 第1巻」と題した報告書を発表した。
この報告書は「UAPに関する米国政府の記録をレビューする、AAROの歴史記録報告書」だとし、昨今のUAPに関する評価をするとともに、プロジェクト・ブルーブックやコンドン報告書などの米国のUFOに関する研究活動の説明、ロズウェル事件についても言及されている。

宇宙人関与を否定

報告書の中では要旨として、UAPに宇宙人の技術が関与しているとされる一部の主張を否定する内容が述べられている。
以下、一部を抄訳。
  • UAPの目撃情報が地球外生命体の技術であることを確認した証拠はない。ほとんどの目撃情報は普通の物体や現象であり、誤認の結果であると結論。
  • 多くのUAP報告が未解決または未確認のままだが、より多く、より質の高いデータが入手可能なら、これら大部分も通常の物体または現象として解決される可能性がある。
  • センサーや目視観測は不完全であり、大半のケースは実用的なデータがないか、利用可能なデータが限られているか、質が低い。
  • 報告書の大半は、ほぼ間違いなく誤認の結果であり、認識欠如の結果である。
  • 米国政府と民間企業が地球外テクノロジーをリバース・エンジニアリングしてきたという主張について、実証的な証拠を発見できなかった。地球外技術のリバース・エンジニアリングに関与した、あるいは関連したとされる特定の人物、既知の場所、技術テスト、文書に関わる主張は不正確であると判断。
  • AAROは、本物のUAP関連のNDA(秘密保持契約)や、UAP情報を開示することに対して死や暴力を脅かすその他の証拠を発見していない。
  • AAROは、米国政府が地球外テクノロジーをリバース・エンジニアリングしており、それを議会から隠しているという不正確な主張は、大部分は、証拠がないにもかかわらず、そうであると信じている個人のグループからの回りくどい報告の結果であると評価している。

要するに「ほとんどは誤認だし、情報不足でわからないものもまともな情報があれば解決できるだろうし、政府が宇宙人の技術を使って何かしたり、それを脅迫を用いて隠したりしたことはないよ」ということで、これまで発表された報告書(NASAのものを含む)の内容と一緒だ。

ただし、これらの報告に対し、議会では「隠蔽工作をしている側が隠蔽工作を否定する発表をしている」と批判する声も挙がっているという。

今回の第1巻は、1945 年から 2023 年10月31日までのAAROの調査結果を収録。
第2巻は2023年11月1日から2024年4月15日までのインタビューや調査から得られた知見を含むということなので、4月以降に第2巻が発表される模様だ。

——当然全部英語で、注釈の説明を除いても45ページもあるのでまだ全部は読めていないが、Google翻訳などにPDFを突っ込んで少しずつ読んでみたい。
「隠蔽工作をしてる側が隠蔽してないと言ってもダメだ!」というのも、まあ当然のツッコミではあるのだが、ないことを証明するのは悪魔の証明で不可能だということもよく言われる。一般的な軍事機密も絡んでくるので、なかなか第三者委員会による調査などというわけにもいくまい。
どっちみち納得しない人達は、自分らの主張にそった結論以外は納得しないだろうけどね。
筆者的には、これまでのUFO騒動の歴史、科学常識、そしてまた筆者個人の経験上の判断として、今回のAAROの結論はおおよそ納得のいくものだと考えている。

ネットの書き込みを見ていると、
「ほとんどが誤認、ということは、誤認じゃない本物があるってことだよね!?」という「情報不足でわからないだけで、まともな情報があれば解決できるだろう」というくだりを知らないか読んでいない人の意見、
「地球に人間がいるように、宇宙のどこかに宇宙人がいないはずがない。だからUFOはいる!」というような存在の有無と地球に来られるかどうかの可否をごっちゃにしている人の意見、
が散見された。

情報ソース

2024年2月23日金曜日

2024/2/22 イタリアに葉巻型UFO出現?

Latest UFO Sightingsのサイトより

 海外のUFO情報グループ Latest UFO SightingsのFacebook※にイタリアのルッカ(Lucca)という町の上空で撮影された、かなり細長い葉巻型UFOとされる映像が投稿され、同グループのWebサイト およびそのYouTubeにて紹介された。
2月18日に撮影したものだという。
元々はイタリアのかかと部分の都市レッチェ(Lecce)在住の男性による投稿のようで、他の投稿からUFO好きな人物のようだ。
※22日晩にはFacebookに投稿があったのだが、23日昼に確認したところ消えているようだ。

2024年1月17日水曜日

2024/1/15 みんな「知ってた」。宇宙人ミイラはインチキ

宇宙人ミイラの検証結果に関する記者会見
YouTubeより
昨年9月に開催されたUFO/UAPに関するメキシコ議会公聴会において、UFO研究家のハイメ・マウサン(Jaime Maussan)が突然公開した宇宙人ミイラと非常によく似たミイラについて、ペルー文化省などがニセモノであると発表した。
FNNプライムオンラインのニュース

当初マウサンのミイラが再検査されたのかと思ったが、ミイラに服が着せてあるし、顔や体の造形がメキシコ議会で公開されたものと少し違うようなので違和感があった。どうもマウサンが公開したものとは別のもののようで、去年10月にペルーの空港で押収されたのだという。誰から押収したのか、マウサンのミイラとの関係などは今のところ調べていないので、今後分かり次第追記したい。

ペルーの首都リマで行われた記者会見において、法医学報告書、ミイラのX線画像なども提示された。ラクダのような動物(ラマやアルパカなど)の頭部を使い、紙、金属、人骨などを接着剤でつけたもの」という。
マウサンのミイラはメキシコ国立自治大学(UNAM)で1000年前のものと測定されていたが、年代測定しただけでDNA検査は行なっていないという。

会見の模様

担当官の取り扱いがかなり雑なのがまた面白い。報道を受けて筆者の知る懐疑的にUFO・オカルト好きの人達はSNSで一様に「知ってた」と書き込んでいた(笑)

マウサンが公開したものとは違うような感じだが、製造者が一緒なのかもしれない。仮に同じようなものが100体出てきたとしても、宇宙人のミイラである可能性はなかろう。

2023年12月24日日曜日

2023/12/24 【サンタ誤認予報】本日17時17分から九州〜南東北にかけてスターリンクトレイン通過!


クリスマスイブの今夜、昨日打ち上げられたスペースX社の通信衛星「スターリンク」G6-32衛星群が、九州〜南東北にかけての上空を通過する予定。
17:19頃に西南西の空から上ってきて、17:23頃東北東の空に消える。
九州から関東までは日本列島に沿う飛行経路なので、それらの多くの都市では真上を通過する。

スターリンクトレインは長く連なって通過することが多いが、打ち上げられたばかりでまだあまりばらけていないことが予想されるため、銀河鉄道よりもサンタとトナカイっぽく見えるかもしれない?
晴れていたら親子や友人どうしで観察して楽しんではいかがだろう。

情報ソース:SpaceStationAR公式X(旧Twitter)

【追記】無事観察

筆者撮影のスターリンクトレイン
筆者の宇都宮では19分過ぎに見え始めた。時刻が早かったために日光の反射角度が良かったようで、西の空から上ってくる時点ですでに双眼鏡では明るく見えた。
雲が多かったため合間を縫っての観察だったが、明るくなったときはなんとか肉眼でも見え、とてもわくわくした体験だった。
もっと短いトレインになるかと思われたが、打ち上げ後一日経過するとだいぶ長くなっていた。

2023年12月23日土曜日

2023/12/22 カリフォルニアで4K撮影されたUFO?

YouTubeより
撮影者がYouTubeで公開している動画

カリフォルニア州ポータービル(Porterville)で、ドローンから撮影されたというUFO映像。4K画質で撮影された鮮明な映像だとして話題になっている。黒い球形の飛行物体が急上昇、急下降、横移動などを繰り返しているように見える、6分弱の映像だ。
DJI Mavic 3 Pro Cineという高性能ドローンを購入したばかりの地元民Jesus Alanis(ヘスス・アラニスと読むらしい?)氏による撮影で、YouTubeの概要欄には、撮影が2023年12月17日、午後3時56分58秒とある。

正体はただの風船?

明らかに誕生祝い用の風船の模様だ
HOAXKiller1さんの検証動画

さっそくこれに対して懐疑派の人達によって検証が行われ、UFOは「cheers to 30 years」(30歳おめでとう)と描かれた誕生祝い用の風船であることがわかった。
そして実際には風船がほとんど動いていないのに対し、カメラを搭載したドローンの方が動くことで風船が動いているように写った映像だというのだ。
これを検証したYouTubeのHOAXKiller1というアカウントによれば、ドローン操縦者が風船だと気付かなかったとは考えにくいのでインチキとして扱うという。

——風船がまったく動いていないわけでもなさそうだが、大部分はドローンの撮影による錯覚なのだろう。少なくとも誕生祝いの風船は確実であろうから、宇宙人が操っているなどといった子供じみた説が入る余地はない。
こうしたものは、錯覚だという前提が分かっていてもそう見えてしまうのが要点だ。もし分かっていなければなおのこと不思議なものに思えてしまうだろう。例えば米軍のUAP目撃報告にも、そうした錯覚に基づくものが多いのではないかと思われる。

情報ソース

Shray氏のX(旧Twitter)、webムーLATEST UFO SIGHTINGS、YouTube

2023年12月22日金曜日

2023/12/22 【UFO誤認予報】今夜は月と木星が接近

今夜は月の左下に明るい木星が光っている。

月の近くに昨夜はなかった明るい天体があるとUFOではないかと思う人もいるのだが、これは月は地球の周りを公転しているために一日ごとに同じ時刻に見える位置を変えているためだ。(一日ごとに東に移り、約1ヶ月で一周する)
明日の夜にはもう木星の東へと離れてしまう。

筆者もたしか小学生の頃にもっと接近した月と木星を怪しんで、天文台に電話して聞いたことがあった(笑)

レンズゴーストに注意

iPhone8で撮影した月と木星

 最近はスマホで撮影する人も多いと思うが、スマホはレンズゴーストを生じやすいため、上の写真でも月光がレンズ内で反射して生じたゴーストが月の右上に写っている。
動画で撮ると手ぶれ補正機能によって不自然に動くことがあるので、UFOと勘違いしやすい。肉眼では見えないので(ライブビューでは見えるが)、撮影して初めて気付いて驚くことになる。

2023年12月21日木曜日

2023/12/21 年末の「超常ファイルスペシャル」はBS4K先行で

毎年恒例、NHK BSでの幻解!超常ファイル年末スペシャルだが、NHKBS1とBSプレミアムが統合された影響もあるのか、26日(火)にBSプレミアム4Kで先行放送され、NHKBSは30日(土)に放送される模様だ。

幻解!超常ファイル・スペシャル 最新超常映像2023
初回放送日
 12月26日午後9時30分〜午後11時(NHKBSプレミアム4K)
 12月30日午後9時00分〜午後10時30分(NHKBS)

最新第5弾!衝撃の超常映像を徹底追及!

  • ロズウェル触手UFO
  • 日本上空に巨大葉巻型
  • 消える幽霊ネコ
  • 宇宙人ミイラ
  • ロンドン巨大怪蛇
  • 一反木綿の一生
  • 爆発ビール他

——宇宙人ミイラはハイメ・マウサンが出してきたメキシコのやつだろう。日本上空の葉巻型というのは妄想ビリーバーによる「ハマッキー」と呼ばれる衛星画像のノイズみたいなもののことだろうか?
テレ朝の「たけしの超常現象」がなくなってしまったけど、12日に「出川一茂ホラン☆フシギの会」という番組でほぼ同じような内容を放送していた。中沢健、竹本良なんかも出ていたし。
この日初めて見たけど、毎週火曜日にやってるレギュラー番組なんだね? ただし超常現象スペシャルはその日だけだったようだ。

情報ソース