2021年7月3日土曜日

2021/6/24付 福島市にUFO研究所オープン


福島民報YouTube

福島県福島市飯野町の観光施設「UFOふれあい館」に、国際未確認飛行物体研究所が設立され、UFOの日の6月24日に開所された。所長にはオカルト雑誌 ムーの編集長の三上丈晴氏が就任した。
地元の商工会員ら約10人の他、英語での広報を担うオーストラリア出身の「特殊研究員」がメンバーだということだ。

UFOの里」の町おこしの一環として設立したもので、世界中の目撃情報の収集、分析、検証、遭遇に向けた調査研究とイベント開催、地元千貫森の謎の調査、関連商品の販売などをおこなうという。

研究員(実体はファンクラブ会員のようなものという)を一般募集するとし、加入条件に「UFOを実際に見たことがある」「UFOの存在を信じている」などの4つが挙げられている。
会員は1年間1万円〜3年間3万円の会費に応じて地球系、太陽系、銀河系会員と分類され、ムーのロゴも入ったステータススカード(ママ。要は会員証)、CIA機密文書の写し、UFOふれあい館入館券などがもらえる。

UFOふれあい館は、付近の千貫森で発光する飛行物体の目撃が多かったとして、UFOを通じた町おこしのために1992年に開館された。日本のUFO研究団体の草分けである「日本空飛ぶ円盤研究会(JFSA)」の会長であった荒井欣一氏から寄贈された資料などが収蔵されている。

——国内初の研究所ということだが、町おこし、観光がメインの目的であるし、所長がオカルト雑誌編集長なので、あまり具体的な「研究」というのは期待すべきではないだろう。
国際未確認飛行物体研究所という名前のせいもあってか、直後のアメリカ政府のUAP報告書公開の際、所長であるムーの三上編集長がBS日テレの報道番組にまる一時間ずっとスタジオ出演していた。エイリアンクラフト説を強硬に主張することはなかったが、防衛問題を扱う内容に、荒唐無稽な記事や陰謀説などを載せる雑誌の編集長が適当だったとは思えなかった。