2025年8月3日日曜日

2025/8/2放送 地球ドラマチック「UFOの正体 〜科学者たちが迫る最前線〜」

NHK Eテレ 2025年8月2日(土)19時、再放送8月10日(日)深夜0時
NHK+、NHKオンデマンドでも配信。
UFOは本当に存在するのか?数々の目撃証言と、米政府による公式調査をもとに、未確認飛行物体の正体に迫る。米国防総省が公開した謎の飛行映像やハーバード大学のAI解析プロジェクト、市民参加型の観測データなども交え、科学的視点でUFOを検証する。空軍パイロットは一体何を見たのか!?真実はどこまで明らかになるのか!?緻密な調査と鋭い考察で描く、リアリズムに基づいた検証ドキュメンタリー(アメリカ2025年)

オリジナルはアメリカのPBS(公共放送サービス)で2025年1月22日に放送された「WHAT ARE UFOs?」。

1947年のケネス・アーノルド事件に端を発するUFO目撃事例の簡単な歴史を紹介した後、米軍UAP騒動についてライアン・ブレイヴズ、デヴィッド・フレイヴァー、アレックス・ディートリックら実際の目撃者による肯定的意見と、AARO前局長のショーン・カークパトリック、UFO分析の急先鋒ミック・ウェストらによる懐疑/否定的検証の紹介。

カークパトリックらが赤外線カメラと可視光カメラの見え方の違いを実験。ミック・ウェストは、GIMBAL映像のUAPの回転が機体に取り付けられたカメラの回転による光学的現象ではないかと指摘。この辺の検証は映像によって視覚的にわかりやすい。

観測機器を使って正体を突き止めようとしている人物としてハーバード大学のアヴィ・ローブ教授が紹介されているが、恒星間天体オウムアムアなどを少々安易に宇宙人の宇宙船ではないかと考え、あまり評判の良くないUFO肯定派との付き合いが多いことは紹介されなかった。

番組全体としては懐疑寄りであるが、目撃者の意見や懐疑的検証に対しての再反論も取り上げられ、バランスは取っている感じだ。良作。