情報ソース:TBSのライブカメラ、ツイッター
原発上空(?)に浮かぶ無数の光体 TBS NEWSの福島第一原発ライブカメラより |
TBS NEWSの実際のライブ映像アーカイブ
2011年3月11日の東日本大震災から10年目にあたる今年、2月13日土曜日午後11時8分頃、再び福島県を中心とした広い範囲で最大震度6強という大地震が発生した。
今回は幸い津波もなく、前回に比べればまだ被害は少なかったが、地震の後、福島第一原発を映しているライブカメラ映像に、上空を飛行する無数のUFOが映っているとしてSNSなどで話題になっている。
正体はほとんど船の灯り
以前にも同様の件で取り上げているとおり、この光体群は船の灯りだ。
ただし確認しただけで2回ほど、海面を照らしながら他よりも速く横切る光体が映っていた。こちらはおそらく原発周辺の様子を調べにきたヘリコプターと思われる。どこが飛ばしたものかまでは今のところわかっていない。
翌日のTBSニュースの後半で昼間のライブ映像が見られる。沖合が霞んでいて水平線の位置がほとんどわからないのが残念だが、原発上空かのように見える位置を船がゆっくり横切っているのが映っている。
実際の映像
TBS NEWSより
福島第一原発とTBS/JNNライブカメラの位置関係
Googleマップによる、カメラから原発までの向きのシミュレーション |
カメラは原発から17kmも離れた福島県双葉郡楢葉町の山の頂上にある、富岡中継局というテレビとFMラジオの中継局に設置されている。昼間の映像を見ると原発の先に海が広がっており、船の行き来が見られる。
これを宇宙人のUFOや、TR-3B(地球製UFOといわれる三角形をした航空機。実在しない)などといい加減なことを言っている書き込みが目立った。
現れた光がゆっくりと横に移動するだけなのに、UFOだなどと断定できるわけがない。SNSなどに投稿されたものでは、映像を早送りして高速で飛んでいるような印象を持たせるものもあった。
海外の懐疑的UFO情報アカウントであるufoofinterest.orgさんによる検証動画が良くできており、カメラが引いた状態からズームする様子も映っているので、どのくらいの範囲が写野になっているのかがわかりやすい。
TBSは震災以来ずっとライブ配信をしていたのを最近ひと区切りつけたようであったが、カメラはまだ設置されていたようで、今回の大地震後一時的に配信を再開した模様。
配信開始後4時間半近くたった頃から光体群が増え始めている。その頃はおそらく午前3時半頃で、漁師などが朝早く船を出しているのではないだろうか。地震の影響があったのか、普段どおりなのかはわからない。
【参考】より低く、近い位置からのライブカメラ
福島中央テレビのライブカメラのサンプル TBSのカメラとは設置場所が全然違う。 Google画像検索のサムネイルより |
なお、福島県のローカルテレビ局・福島中央テレビも原発のライブカメラを中継しているが、こちらは原発の敷地に近い大熊町夫沢に設置されている。→ライブカメラDB
設置場所がずっと低いため水平線も低く映っており、TBSの映像とごっちゃにしてはいけない。
福島中央テレビ配信の実際のライブ映像
(中断されることもあると思います)
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