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UFO議連第2回総会 YouTubeより |
3月28日午前、安全保障から考える未確認異常現象解明議員連盟(通称UFO議連)の第2回総会が開かれた。
議連の中心メンバーであった日本維新の会の浅川義治氏は昨年の選挙で落選して現在は議員ではないのだが、最も詳しい人物として呼ばれ司会進行を務めた。
正面の席には議連会長の自由民主党の浜田議員、発起人として立憲民主党の原口一博議員らも立席。(なお原口議員はここ数年陰謀論にどっぷり染まり、反コロナワクチンに対しての言動について製薬会社のMeiji Seika ファルマから訴えを起こされている)
今回は防衛省防衛政策局調査課長 安藤氏、防衛省統合幕僚監部主席参事官 宮本氏も同席。
ニコニコ動画の七尾氏が議事進行。
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オンライン参加した米国関係者 |
アメリカからオンライン参加したのは以下の面々。
- クリストファー・メロン(Christopher Mellon)
- 元国防次官補
- ティム・ギャローデット博士(Tim Gallaudet)
- 元海軍少将
- ピーター・スケフィッシュ(Peter Skafish)
- ソル財団(民間UFO団体)共同代表
- エリック・バーリソン(Eric Burlison)
- 共和党議員。連邦機密解除タスクフォース
- 「米政府は宇宙人のUFOを回収して宇宙人の遺体を保管している」と主張しているデヴィッド・グラシュを雇用
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連邦機密解除タスクフォースの紹介 |
前回に引き続きクリストファー・メロンがオンライン中継にてスピーチ。「奇妙なドローンが人間以外によって作られている可能性がある」と、UFO/UAPなりが宇宙人によって作られた飛行物体である可能性を前提に話していた。
アメリカ側との質疑応答
原口議員「自分は(トランプ大統領の)MAGA(Make America Great Again)支持者である。UAPがAIと関連してることについて危機感もっている。UAP由来が地球内外いずれかは別とし、日米共同でAIの開発を進めなければいけないのではないか」
日本維新の会 前原共同代表「イーロン・マスクが進めるDOGE(政府効率化省)が心配」
メロン「AARO(全領域異常解決室。国防総省のUAP調査組織)については効率化対象の兆候は見られない。政府幹部もUAPについては関心が強い」
ギャローデット「UAPは核施設にも干渉してきている!」
メロン「UAPは進化して、我々のセンサーを回避しているのではないか」
日本維新の会 遠藤敬議員「宇宙人はいるのかいないのか米国ではどういう認識か」
「証拠が出るまでは懐疑的な立場をとる。特に政府、AAROや軍の中ではそのような存在についての議論は避けられている。政府はNHI(Non Human Intelligence/非人間知性体≒宇宙人)の存在を認めていないが秘密にすることもあり得る。現在でも作れないような飛行物体が1950年代から目撃されている。しかしその起源(宇宙からなのかなど)はわかっていない。」
NHKから国民を守る党 齊藤健一郎議員(堀江貴文(ホリエモン)氏秘書)「数日前、都市伝説で有名な関暁夫の講演を見てきた。メキシコの宇宙人ミイラを発表したが、国会が国民の声を聞かずに都市伝説や陰謀論として片付けていいのか? 国民がミスリードを起こさないようにしなければいけない。米国はUAPを確認した場合どのような対応を取るのか? 防衛省もマニュアルのようなものを検討されているのか?」
ギャローデット「報告書はAAROに行くようになっている」
——今回もUAPが宇宙人やそれに近い存在によるものという認識が根底にある会であった。中心人物である浅川元議員が「宇宙人の乗り物としてのUFOは扱わない」と言っていても、メンバーの共通認識になっておらず、またスピーチと質疑応答をする米国関係者がエイリアンクラフト前提にしている人達なのだから人選ミスなのではないか。科学ライターできちんとUFOや陰謀論を批判しているミック・ウェスト氏の方が適任だと思われる。
そしてこのような場所に適当でない関暁夫氏の名前が出たことなどは、かなり頭が痛い。
議連にとってまず必要なのはオカルトや陰謀論によらない正しい本来の意味での「未確認飛行物体」史を学習することだ。これまで1件すら確実なエイリアン・クラフトもしくはどこかの国の超科学的な飛行物体であったためしはなく、全て誤認、インチキ、情報不足だということを知る必要がある。そのための勉強会を行うことこそ実りのある活動に結びつくのだと思うのだが…。
UFO議連 浅川元議員、皆神龍太郎氏と対談
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超常現象情報研究センターYouTubeより |
議連総会に先立ち、浅川義治氏とASIOSの皆神龍太郎氏が対談をしたことがわかった。これは羽仁れい氏が主宰する一般社団法人超常現象情報研究センター発案によるもの。
対談動画全編は浅川氏によれば「思いもしない話を聞いてしまったから」ということで「極秘」らしいのだが、もし何か差し障りがあればそこだけカットするなどして公開して欲しいものだ。
なんにせよ、日本の“まともなオカルト研究”の第一人者である皆神氏と浅川氏が正式にコンタクトできたのは好ましい。願わくば皆神氏にはUFO議連のアドバイザーにでも就任いただき、議連の活動が実りあるものになるといいのだが。
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