ビリー・マイヤー

1975年1月28日〜/スイス/チューリッヒ
Zurich, Switzerland

概要

エドアルド・アルベルト・マイヤー
(通称ビリー・マイヤー)
プレアデス星団からやってきた美しい宇宙人とコンタクトしているというスイスの男。
多くの鮮明なUFO写真を公開しているが、実際はインチキ写真を使って世間をだますUFOカルトの教祖である。
アダムスキー、ラエルと並ぶ、三大インチキコンタクティである。
マイヤーが公開しているUFO写真
マイヤーが公開しているUFO写真

 詳細

プレアデス星団から来たという宇宙人

スイスに住む農夫のエドアルド・アルベルト・マイヤー(通称ビリー・マイヤー)は、1942年6月、4歳の時にUFOを目撃して以来、何度も宇宙人とコンタクトを取ってきたという。 
UFOに乗ってエジプトや宇宙へ行ったり、タイムトリップしてキリストに会ったり、宇宙人とテレパシーで交信したこともあるという。
特に有名なのが地球から約400光年離れたプレアデス星団にある星からやって来た女性、セムジャーゼ(セムヤーゼ/Semjase)との交流である。
プレアデス星団からの宇宙人セムジャーゼだというイラスト
1975年1月28日にチューリッヒ湖近郊の広野で二人は出会った。
セムジャーゼの他にもプタハ、アスケット(Asket)というプレアデス人がいた。
彼らはプレアデス星団のタイゲタ星系にある小さな太陽の周りを回っている、エラという星から来たのだという。
セムジャーゼは、自分の言うことを良く聞いて記録し、後で世間に公表してもいいと言った。
セムジャーゼが言うには、宇宙人達は文明が進んでいる以外は地球人と変わらない人間であり、地球を訪れた理由の一つは、邪悪な宇宙人の存在について警告するためであるという。そしてまた、大気のオゾン層の減少を危惧していた。

そして有名なコンタクティー、アダムスキーについては、ペテンであり、写真はトリック写真だと言った。
プレアデス星団からやってきた宇宙人としてマイヤーが公開した写真。
左がアスケット(Asket)、右がネラ(Nera)だという。
UFO写真が鮮明なのに対して、なぜか不鮮明。
セムジャーゼはさらに説く。
「地球は現在、うお座の時代であるが、西暦2,000年を少し過ぎたあたりからみずがめ座の時代がやって来て、物質文明が精神文明に転換していく。それに至には大きな試練があるが、それを乗り越えた後には自由と平和と幸福があらゆる人の上に訪れる。時代遅れの宗教はなくなり、愛でつながった宇宙の法則によって置き換えられる。」と。

マイヤーのことは、UFO写真収集家でもあり、心理学者ユングの姪にもあたる女性がまず最初に話を聞きつけ、彼女からそれを聞いて調査した元アメリカ空軍大佐ウェンデル・スティーブンズによって初めて公表された。

まともな人は信じない

マイヤーはセムジャーゼら宇宙人とのコンタクトの証拠として、鮮明な写真や映像をいくつも撮影、発表している。
しかし鮮明なだけに粗も見え、模型の円盤を吊っている糸がコンピュータによる画像解析で発見されたり、ピントから小さな模型を撮影したことがわかっており、一部の信者をのぞき、彼の言うことを信じる人はいない。
宇宙人達の鮮明な写真が少ないことについては、地球に来ている彼らが街の中を歩けなくなるからと説明しているが、セムジャーゼの写真とマイヤーの彼女は瓜二つなのだという。
車とのピントの違いから、UFOがカメラのすぐ手前に吊るされていることがわかる。

プレアデスから来た宇宙人の正体

左がMichelle Della Fave、中心がSusan McIver
1965年から1974年にアメリカのNBCで放送されたザ・ディーン・マーティン・ショー(The Dean Martin Show)という番組の出演者だ。
アスケットらの写真だとされていた写真は、アメリカのテレビ番組の出演者の写真であった。番組を見ていた人だったら、最初からこれに気付いていただろう。
セムジャーゼも、前述のとおりマイヤーの恋人の姿が元ネタなのだろう。

マイヤーの擁護者はジェネシスⅢと呼ばれるグループだ。
ジェネシスⅢはマイヤーが語る荒唐無稽な話の辻褄合わせをするのに振り回されているという。
また、FIGUという団体がマイヤーによって作られ(確認は取れなかったが、もしかしたらジェネシスIIIと同一団体かもしれない)、「境界科学・精神科学・UFO研究における学習を目的」という名目でマイヤーの教えを広める活動をしており、日本にもその支部が存在する。

天文学的矛盾

プレアデス星団は約6,000万年前に誕生したばかりの星で構成され、約50億年前から存在している地球の太陽と比べると実に新しい。この短い間では、惑星が形成され、高等な生物が生まれ、文明が発達するに至るのはとても無理である。
マイヤーによれば、こと座の星からプレアデス星団の彼らがエラと呼ぶ惑星に移民してきたのだと言うが、住めるような惑星がまずありえないのだ。

プレアデス星団は実際に星が集まっている天体だからまだわかるが、星座は地球から見た場合の見かけ上の星の並びである。
だから、「こと座から来た」とか、「うお座やみずがめ座の時代」とか、星座を引き合いに出して説明する宇宙人がいるのはおかしい。

おうし座とプレアデス星団

おうし座一帯
M45 プレアデス星団(すばる)
名前の付いた星ばかりでなく、写っている星の多くがプレアデス星団の星だ。
筆者が撮影した、おうし座一帯および、プレアデス星団の写真である。プレアデス星団は日本では「すばる」と呼ばれており、平安時代の清少納言の枕草子に「星はすばる」という記述があるくらい、日本でも古くから親しまれていた天体である。
冬の時期に頭上高くに輝き、明るい星が6つ目立つので、六連星(むつらぼし)とも呼ばれる。
プレアデス星団の写真に淡い星間ガスが写っているのがわかるが、これはこの一帯の星が誕生して間もないことを示す。(もっと長時間上手に写した写真では、もっとガスが濃いことがわかる)
青白いその色からは、星が高温であることがわかる。

考察

後年のマイヤー
筆者が子供の頃に見た矢追さんのUFOビデオでもマイヤーが取り上げられていて、UFOの瞬間移動の映像が紹介されていたが、UFOが消えて、また現れる時に映像の明るさなどが変わっているのがわかった。
ビデオのナレーションでは瞬間移動時のUFOのエネルギーによってそう写ってしまうと言っていたが、今にして思えば明らかにフィルムを切ってつなげたためである。

なお、マイヤーは1965年にペルシャのバス事故で左腕を失って以来片腕であるため、彼と一緒にUFO写真をでっち上げている仲間がいるのだろう。

マイヤー版新約聖書?

マイヤーは「タルムード・イマヌエル」という怪しげな文書を公開しているそうだ。
Wikipediaによれば、「ギリシャ正教の司祭M.Rによって発見され、スイスのUFOコンタクティであるビリー・マイヤーによって公開された古代文書」だそうだ。M.Rって誰?
マイヤーとその同僚によってイスラエルで発見され、古代アラム語から現代ドイツ語に翻訳されたものをマイヤーが所持していたという説もある。要するに誰が発見したのか曖昧なわけだ。

内容は聖書を否定するような
  • アダムは守護天使セムヤーサ(セムジャーゼに似ている)と地球人の間に生まれた
  • 大いなる創造という霊が宇宙を創造した
  • キリスト教はイエス・キリストの弟子によって変造された宗教
などというもののようで、出処の怪しさ、内容、公開者マイヤーのこれまでの評価から総合して、マイヤーのデタラメを補強するために、本人もしくは支援者がでっち上げた偽書だろう。
カルト宗教の論評までする気はないので、これ以上は書かない。

参考資料

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