ミステリーサークル

1978年〜/イギリスを中心とした世界中
U.K. and other

概要

オーソドックスなミステリーサークル
英語版Wikipediaより
UFOの着陸痕か? 宇宙人からのメッセージか?
麦畑に現れる謎の模様の数々。

詳細

イギリスを中心とした世界各地で報告されている現象で、欧米ではクロップ・サークル(crop circle)もしくはコーン・サークル(corn circle)と呼ばれている。
主に麦畑の麦が倒されることによって、何十mもの大きさの幾何学模様が描かれるのが特長。前日まで何もなかった麦畑に、一夜のうちに模様が現れるのだという。
1990年代にピークを迎え、最近では出現数が減ってきている。

複雑な幾何学模様が多いことから、人間の手で一夜にして作ることは無理であり、UFOに乗った宇宙人が上空から作ったものではないかという説がまことしやかに語られていた。麦の穂は三つ編みのように織り込まれて倒されており、これも人が足で踏んで作ったのではない証拠の一つだという。

二人の老人の告白

ミステリー・サークルの生みの親、ダグ(左)とデイブ
Julius-Hensel-Blogより
しかし1991年にダグ・バウワー(Doug Bower)とデイブ・チョーリー(Dave Chorley)という二人の芸術家の老人が、世間を驚かせるために作っていたことを告白した。

1966年にオーストラリアのクイーンズランド州のタリー(Tully)近郊の農家で、UFOが飛び立った現場の植物がが円形になぎ倒されているという事件が起きる。
地方紙がこの事を報じ、ソーサー・ネスト(円盤の巣)と呼ばれるようになる。
その頃ちょうどクイーンズランドに住んでいたダグは、この情報を耳にする。
1978年、イギリスに戻ったダグは、1966年のソーサー・ネスト事件に着想を得て、デビッドとともにそれを真似たものを秘かに作り始めた。
ダグとデイブによる実演
Today I Found Outより
二人はブランコのように両端にひもを通した板で麦を踏んで作っていた。踏む際に板を回転させることで自然に三つ編み状の折り込みになることが、1993年に二人が出演して作られたビデオ「ミステリーサークルの黙示録」で明らかになっている。

1991年に告白した当時の映像のようだ。
日本のテレビ取材班も来ているところが抜け目ない。

ハローキティのミステリーサークル
ハローキティ生誕30周年記念イベント用に作られたものだ。
後年、この二人以外にもサークルを作る愉快犯が増え、模様は一層複雑多様化した。彼らは事前にコンピュータを使って綿密に図形を設計し、比較的短時間で作ってしまうのだという。
1992年夏には、イギリスで「サークル偽造競技大会」が開かれ、予想よりも簡単に本物そっくりのサークルが作られてしまった。

大槻教授のプラズマ説

日本では超常現象否定派で有名な早稲田大学教授の大槻教授が、自身の研究するプラズマによって説明がつくと言っていたが(ちなみにプラズマ説は教授だけの説ではない)、人工のものであることがわかるにつれ、尻すぼみになっていった。

考察

複雑化するサークル
複雑な幾何学模様が多いことから人間業ではないと言われてきたが、むしろ直線と円の組み合わせで表現できる幾何学模様だからこそ、一見複雑そうでも描きやすいことが多い。
むろん作る前に入念に設計されているはずだ。
最近は幾何学模様ばかりでない凝った模様も作られており、そのバイタリティと創作力には感心してしまう。
サークルが発見されるのも休日明けが多く、休日を利用して作っていることの裏付けとなっている。

いまだ宇宙人説を唱える人々もいるが、人類にメッセージを伝えたいなら、なぜ麦畑に上空からしかわからない意味不明の幾何学模様を描かなければいけないのか説明がつかない。素直に姿を現すか、手紙でも書いた方が早いであろう。
UFOに乗ってやってきた宇宙人が板を踏んで作っているというジョークもある(笑)

いい迷惑なのが麦を倒された農家の方々だろう。犯人がわかったらきっと損害賠償ものだ。実際そうした例もあるのだろうが、多くは犯人がわからず泣き寝入りだと思われる。
中には農場の持ち主が宣伝目的でサークルの作成を依頼していた例もあるようである。農場をこんな形で宣伝してどうなるのかは謎であるが。

参考資料

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