5月17日の公聴会前後、 NHKを含む各局で少しずつ取り上げたようなのだが、筆者が確認できたものだけ紹介しておく。
2022/5/19 TBS「ひるおび」
「UFOは実在する」50年ぶりに米議会で検討 国防高官出席・映像公開 真剣に取り組む背景は?
ゲスト:早稲田大学教授 中林美恵子氏(元米議会上院補佐官(共和党))
「GIMBAL」「GO FAST」そして新たな「Flyby」「ピラミッドUFO」映像を紹介しつつ、UFOというのは元々軍事用語であること、ピラミッドUFOはドローンであることがわかったと説明。
中林氏から、最近カメラの性能が上がるなどして報告が増えてきたため、議会の方からきちんと調べるべきではないかとのこと。国民からの軍の隠蔽疑惑、国防の問題として調べることとなったと解説。
また昨年6月の暫定的な報告書については中林氏が「ペラペラで中身がスカスカ」「説明不能というのも、調査不足だと指摘されている」と。
公聴会は真面目に行われており、背景にロシア、中国の秘密兵器ではないかという安全保障上の懸念もあり、基本的には宇宙から何か来ているということを前提とせずに証言していると。
——公聴会でUAPと呼ばれたものを番組では語源の解説付きではあったが終始UFOと呼んでいた。全体的には落ち着いた内容であった。
ゴミとも風船とも知れないFlyby映像を大真面目に検証する愚かしさや、ピラミッドUFO映像がシロウトでもわかる程度のピンボケ映像であることの指摘まではされなかったのは仕方ないか。
2022/5/25 BS日テレ「深層NEWS」
50年ぶりに米で「UFO公聴会」潜在的な安全保障上の脅威
昨年の報告書の発表後同様、元海上自衛官の小原凡司氏(笹川平和財団上席研究員。外交・安全保障が専門)とムーの三上丈晴編集長(国際未確認飛行物体研究所所長)を呼んでの1時間。
(国際未確認飛行物体研究所:福島県福島市飯野町の観光施設「UFOふれあい館」に設立された町興しの組織。通称UFO研究所)
小原氏は慎重な物言いで、三上編集長もエイリアン・クラフトであるような断定はしていない。しかし三上編集長はFlyby映像をUAPが急加速していることにしているし、自然現象のプラズマやプラズマ兵器の可能性を匂わせるなど、やはりムー的。
小原氏が過去、ヘリコプター搭乗時に目撃したUAPについて、自分は目視しているが同乗者およびレーダーで確認できなかったので、客観的に考えれば自分の錯覚だろうと言う。
UFO事例の端緒としてケネス・アーノルド事件、ロズウェル事件を紹介するが、それぞれがどのような検証がなされているかについては触れられなかった。
さらには日本のうつろ舟まで紹介されたが、あれは形が似ているというだけで飛びも光りもしておらず、実際の出来事かどうかも怪しいものなのだが。
「もしUFOに遭遇してしまったら?」の問いに三上編集長は「放射線を発しているプラズマかもしれないので決して近づいてはいけない」と。これって近づけるような場所に着陸している前提だよね。そんなものがあったら近づかないまでもかなりじっくり観察できて嬉しいんだけど、実際は米軍のも含めてほとんど遠くに見える光の点でしかなのだから、これもムー的な発想の飛躍と言える。
——この番組も「正体がわからない不思議なもの」という前提で作られており、情報精度の低さや米軍の検証能力の低さについては触れられていない。
筆者などは米軍の検証能力の低くて風船や鳥、ゴミなどのなんでもないものを脅威として誤認しているのではないかと推測するのだが。
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