「安全保障から考える未確認異常現象解明議員連盟」(通称・UFO議連)の会長である浜田靖一元防衛大臣らは16日、防衛省で中谷元 防衛大臣と面会し、ドローンを含めた正体不明の飛行物体の確認が増えているとし、情報収集や分析を担う専門組織の設立を求める提言書を提出した。
UFO議連は日本維新の会の前議員・浅川義治氏らが中心となって結成され、前述の浜田議員が会長、首相になる前からメンバーであった石破茂首相が最高顧問を務める。
——想定外を想定して事前の準備を…というと聞こえはいいのだが、今はまだ「担当部署を作ってUAPに対応することが本当に必要なのかを事前調査する段階」だと思われる。
米国の状況を見ても、AAROによって解明された目撃事例の正体はほとんどバルーンだし、防衛省の公式発表でも「これまでにそうした遭遇をした記録はない」(2020/9/15 河野防衛大臣)ということだ。
もっとも自衛隊員や民間パイロットなどによる目撃が皆無であるとは思わないし、2020年の仙台上空の謎の気球や先日の青森県での謎の地鳴りなど、正体が解明されていない異常現象/物体もあるので、そうしたものをきちんと調査するのは航空の安全、国民の不安解消のために悪いことではない。しかしAAROのような正式な部署をいきなり作って調査しても、結局は米国同様になんでもないものの誤認がほとんどであることがわかるばかりだろう。
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AARO発表のUAPレポート 解明された正体はほとんどバルーン |
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ホットスポットマップの日本周辺の拡大 かつて西日本〜朝鮮半島付近まで覆われていたのから比べ、かなり外れている |
米情報機関が調べてる場所だけの偏ったホットスポットマップですら日本が外れてきてる。懸念するほどの他国のスパイ気球的なのも報告されていない。
情報ソース
- NHK NEWS WEB “UFOなど情報収集分析の専門組織を”超党派議連 防衛省に要望 2025/5/16
- 産経新聞 防衛省にUFO対応部署を 浜田元防衛相ら超党派議連が提言書、「極めて重要」 2025/5/16
- 時事ドットコムニュース UFO対応で専門部署を 超党派議連、中谷防衛相に提言 2025/5/16
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