惑星ニビル

概要

太陽系の謎の惑星が2012年に地球に接近し、宇宙人が地球を訪れる!?

詳細

2012年に地球に接近する惑星!?

ニビルの公転軌道
3600年という極めて長い公転周期を持つ太陽系の惑星で、極端な楕円軌道を描いて公転し、近日点(太陽に一番近付く場所)は火星と木星の間にもおよぶという。

一説では1983年にNASAの赤外線天文衛星IRASによってオリオン座の方向に発見され、木星と同じ大きさで、地球の4倍の重力があるという。(IRASが惑星Xとおぼしき天体を発見したとされる信頼に足る情報が見つからない。要確認である)
かつて冥王星が第9番惑星として数えられていた頃(現在は準惑星)、第10番目の惑星Xではないかとオカルト信者の間で語られていた。

宇宙人アヌンナキ

ニビルには人類を創造した宇宙人アヌンナキが住んでおり、火星を中継地点として600人のアヌンナキが地球にやってきて地球の文明を大きく進化させたという。
(一説には、ニビルが地球に近づくごとにアヌンナキ達が地球にやって来るとも言われる。)

これらは考古学者のゼカリア・シッチン(Zecharia Sitchin)が、古代シュメール文明の粘土板文字を解析して得られた結果だという。
シッチンによれば、アヌンナキの目的はニビルの大気が減少したため、黄金のシールドで覆うために金を求めてやって来たという。惑星を覆うためにどれだけの金が必要なのだろう。
金を掘る労働力として、地上の猿人の遺伝子を操作してホモ・サピエンスなどを作ったともされている。
アヌンナキの間で地球での覇権争いが起こり、核戦争にまで発展したそうだが、それを裏付ける遺跡などはもちろんのこと発見されていない。

シュメール文明とニビル

シュメール文明は現在のイラク、クウェート付近で起こった文明で、初期のメソポタミア文明とされる。
シュメールで楔(くさび)形文字が発明されたのは紀元前3500年頃とみられている。
当時としてはかなり高度な文明のようであったが、現代の科学文明とは比較できるものではない。惑星間の移動ができる知的生物によって文明の程度を引き上げたにしては、度合いが低すぎるだろう。

アヌンナキとはそもそもシュメール文明等の神話に関係する神々の集団のことで、「天から地に降り来るもの」の意味で、宇宙から来たと書かれているわけではない。
また、アヌンナキのことは神話に登場するだけで、直接シュメール人と接触したというわけではなさそうだ。(この点は要確認)
ただし3600年ごとに近づいているなら、何度も接触があり、その事が世界各地の古文書に書かれていてもおかしくはないはずだが…。

ニビルは存在しない

2012年に地球に再び最接近するというが、そんな惑星が近づいているなら、何年も前から世界各国のプロ/アマ問わず天文家達によってとっくにその存在が確認されていなければおかしい。巨大な惑星が瞬間移動して突然地球の近くに出現するわけはないのだ。

巨大な惑星であれば巨大な重力を持っているため、太陽や他の惑星の軌道に影響を及ぼすことになる。悪ければ軌道が乱れて地球が太陽系の外に飛んで行ってしまったり、他の惑星と衝突するなんてこともありえる。
しかし現実にそんなことは起こらずに各惑星は安定した軌道を公転している。この事から、少なくともニビルが惑星クラスの大きさの天体でないことがわかる。
逆に重力の小さい小惑星や彗星には生命が生まれ文明が育たないので、極端な公転軌道を持ち、アヌンナキという知的生物がいるというニビルの存在自体が否定されるわけである。

ニビルの接近によってアセンション(次元上昇)と呼ばれる、人間が精神的、物質的に進化するようなこともオカルト信者の間で盛んに語られているが、そんなことはニビルの存在以上にありえない。

ニビルの写真?! 

ニビルだと言われる写真
ニビルを写したという写真がオカルト本などに載っているという。それがこれだ。
しかしなんのことはない、この写真の正体はいっかくじゅう座のV838という星(中心の赤い星)が急激に明るくなった現象が写されたものだ。
まるでガスが広がっているように見えるが、実際はすでに広がっていたガスに増光した光がようやく届いて照らされるようになったものだ。
距離は約2万光年もあるので、太陽系の天体ですらない。
いっかくじゅう座V838
ハッブル宇宙望遠鏡撮影
上の写真は同じ星をハッブル宇宙望遠鏡で撮影したもので、天体愛好家の間では有名な写真だ。
こんなちょっと調べれば正体が分かるようなものを「ニビルだ!」などと載せているのだから、ビリーバーは悪質だ。

2012年は過ぎたわけだが

そうこうしている間に、その2012年は過ぎ去った。ニビルがやって来たかというと、当たり前だが何もなかったわけだ。
こうしたはずれた予言のようなものはいくらでもあるのだが、「実はニビルが最接近するのは2012年じゃなかった!」「地球人が感知できない別次元ではニビルがやって来ていた」などと言ってごまかすケースがある。アセンションとか言う以前に、くだらない嘘を見抜けるようになってほしい。

惑星X探しは続いている

現在も海王星/冥王星の外側に存在するかもしれない惑星を探す試みは、科学者の間で行われている。これはニビルのようなオカルト天体を探しているわけではないので、混同しないようにされたい。

マヤ文明のこと

2012年はマヤ文明の天文学の暦が終わっている年として、特に12月22日に滅びる、時代の終焉を迎えるなどという終末論が語られている。
なぜマヤのカレンダーの終わり=地球滅亡なのかよくわからないが、永遠に続くカレンダーなんてないのだ。
ニビルが最接近するという年とマヤの暦の終わりが合致するのは奇妙なように思えるが、ニビルは存在しないのだから、マヤ暦の方に合わせてでっちあげた可能性が高いのではないだろうか。(要確認)

参考資料

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