2019年9月19日木曜日

2019/9/19付 米海軍が撮影した映像を「未確認」と認定

情報ソース:CNN.co.jp

米海軍が2004年と2015年に撮影した計3本の動画に写る高速で飛行する物体について、米海軍が未確認物体に分類していることが確認された。(3本の映像はいずれも軍の機密解除がされている)

海軍報道官はCNNの取材に対し、この物体を「未確認航空現象(UAP / Unidentified Aerial Phenomenon)」と呼んだ。
UAPに関する情報公開の主な目的は、パイロットの安全を脅しかねない訓練空域への侵入について、その正体を探るため、訓練生に目撃情報の報告を促すことにあるとした。
また、公開された映像のような事例は海軍の訓練空域で頻繁に目撃される侵入事案のほんの一部であり、これまでそうした実在/非実在の物体に対しての用語や仮説にはパイロットの名誉を傷つけるような固定観念がついていたため、長年パイロットはこれを報告してこなかったと説明した。

問題の3本の映像


1本目の映像:通称GIMBAL(ジンバル)



2本目の映像:通称FLIR1


3本目の映像:通称GO FAST

——要するに、今までそうした正体がすぐにはわからない物体を目撃した場合に「UFOを見たとか、頭おかしいのか?w」「宇宙人なんか信じてるのか?」「幻覚を見るようじゃパイロット失格だ!」などと言われるのを恐れ、報告してこなかったということだろう。
それを、過去の目撃事実は事実と認め、きちんと正体解明することにしたというわけだ。

今回エイリアン・クラフトの意味が一般的になっているUFOという呼称を避け、UAPと呼ぶのもそのためだろう。
問題の映像もあくまで現段階では「未確認=まだ正体がわかってない」という分類にされているだけであって、「未確認航空現象」という何か超常的な現象があるわけでないことに注意すべきだ。
元々「UFO」もそういう意味だったのだが、いつの間にかUFOという宇宙人の乗り物が実在するかのように使われているのはご存知のとおり。

日航機アラスカ事件のように、不思議な現象の目撃を報告したら地上勤務にされてしまったという件もある。パイロットも万能じゃないんだから未知または非常に稀な自然現象や錯覚などがあった場合も含め、何を見たのか/体験したのかというのを真面目に解明することは航空の安全上、とっても有意義だと思うんだけどね。
まあ民間機の場合、運行に支障がなければ正体なんかわかんなくてもいいやってことで無視してるんだろうけど。

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