2019年4月29日月曜日

2019/4/25付 米海軍がUFO目撃報告手順を規定

情報ソース:CNN.co.jp

CNNによれば、アメリカ海軍は未確認飛行物体(UFO)を目撃した場合の正式な報告手順を定め、これを各部隊に通知し、具体的説明する予定があることを明らかにした。
これはいわゆる宇宙人による乗り物、エイリアン・クラフトを信じたものではないとし、「ここ数年、無許可あるいは未確認の飛行物体が軍の管制圏や指定空域に侵入した報告が多数あり、安全保障上の懸念からその報告について調査する」ためのものだという。

別の米軍高官によると、最近の目撃情報の中には、トップシークレットにあたる軍の航空プログラムもあり、この目撃情報が一般の注目を集めたため、海軍情報担当高官が米議会や航空関係者に説明を行ったという。

——米軍によるUFO調査と言えば、かつての米空軍に実在したプロジェクト・サインからプロジェクト・ブルー・ブックまでの一連の調査機関が思い起こされる。
当時も最初は安全保障上の懸念に基づいた調査を行なっていた。敵国の秘密兵器説とともに異星人の来訪という観点でも調べられたが、結局は一般的な航空機、流星、気球などの誤認がほとんどで、ごく一部に正体がはっきりと確認できなかった事例もあったが、安全保障上問題なしとして解散になっている。
なお、UFO(Unidentified Frying Objects)という言葉はブルーブックの初代機関長エドワード・ルッペルト大尉が広めた言葉だ。現代ではエイリアン・クラフトのことを指すように使われるが、本来は「正体がはっきりと確認できなかった飛行物体」である。当然それは「未知の超常的な物体」という意味ではない。

今回は最近まで国防総省(ペンタゴン)が行っていたような専門の調査組織を創設してのものになるのか、海軍の既存の部署が調査と分析を担うのかどうかはわからない。UFOをエイリアン・クラフトと結びつけず、冷静な調査をしてほしいところだ。


「一般の注目を集めたトップシークレットの航空プログラム」というのがどれのことか書かれていないが(近年騒がれている海軍機が撮影した映像のことだろうか?)、これもソ連の核開発監視用気球を飛ばしたプロジェクト・モーガル、高高度を飛行して他国を監視していたU2偵察機によるプログラムなどを思い起こす。これらはともに当時UFOとして報告された。

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