2024年11月16日土曜日

2024/11/15 AARO、UAPに関する年次報告書を発表

米国防総省のUAP担当部局、AARO(全領域異常解決室)が本年度の年次レポートを発表した。

概要

2023年5月1日から2024年6月1日までの期間および、以前の期間の報告書に含まれていなかった報告を全て含んだもので、AAROが受け取ったのは合計757件。
AAROは期間中に118件の事例を解決し、報告書発行日の時点でさらに174件の事例を解決した。それらは気球、鳥、無人機、人工衛星、航空機を含む平凡な物体だった。
期間中にAAROが受け取った報告の中で、目撃者が健康に悪影響を受けたことを示すものはなかった。
AAROの事例解決能力は、タイムリーで実用的な観測機器の情報がないことにより、依然として制限されている。


解決された事例はいずれも、敵国の高度な能力や、画期的な航空宇宙技術を実証するものではなかった。
21件の事例はさらなる分析に値するものであると判断し、今後敵国の高度な航空宇宙技術を示唆、またはそれに関与していることを確認した場合、ただちに議会に通知する。

2023年5月1日〜2024年6月1日までの解決済みの内の物体種類別


——一番多いのはバルーン(気球や風船)で、これはAAROが正式に公開、または軍からのリークとして非公式に公開されてきた写真や映像もそんなのが多いことからも当然の結果と言える。
さすがに最近は無人機(ドローン)の目撃も増えている。

地理的分布

2023/5/1〜2024/6/1までのUAP報告の分布
——相変わらずアメリカ、中東、日本付近に偏っているのは、あくまでもアメリカが情報収集している箇所のデータしか反映していないためだ。この偏りはAAROでも認めている。
また何色が何件、何%なのかなどの凡例もなく、ざっくりとしたものでしかない。
前回発表時は日本の関西がホットスポットだという見方をする人が多かったが、今回の地図を見たところでは日本全体が覆われているようだ。このことは米軍基地が多く、ロシア、中国、北朝鮮などの国が近いことが影響しているように思う。

イーロン・マスクの会社、スペースX社のスターリンク衛星として解決できる事例が増えている。
民間のパイロットが白い光が点滅していると報告したが、AAROは目撃の1時間前にフロリダ州ケープカナベラルから打ち上げられたスターリンク衛星と関連があると評価した。

情報ソース

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