2015年10月27日火曜日

イタイプ要塞襲撃事件

1957年11月4日/ブラジル/イタイプ要塞
Fort Itaipu Fort in the city of Praia Grande, Sao Paulo, Brazil

概要

ブラジル陸軍の要塞を、UFOの熱波が襲う!

詳細

熱波を出す謎の光

午前2時頃、サンパウロ近くの軍事施設、イタイプ要塞の警備にあたっていた2人の哨兵が、水平線上に輝く光点を見つけた。
星だと思って気にしなかったが、それは段々と速度を上げて近づき、あっと言う間に要塞上空までやって来て、上空約300mの高度に滞空した。
光体はふらふら揺れながらゆっくりと高度を下げはじめ、オレンジ色の光があたりを照らし出した。
光体は砲塔の50mばかり上空で下降をやめて静止した。
直径30mばかりの円形の光体を間近に見た2人は、やっと我に返った。自動小銃を持っていたが、巨大なUFOの前に無力感を感じ、銃撃や警報を鳴らすことをしなかった。

2人が、機械音に混じった「クーン」という音が聞くと同時に、全身が燃え上がるような熱さを感じた。(炎を出して燃えたという資料もある)しかしUFOからの光や炎などは見えなかった。
2人はその熱波から逃れようと逃げ回り、一人が意識を失い転倒、もう一人がやっと砲塔の陰に隠れて熱波から逃れた。
悲鳴を聞きつけた警備隊員達が戦闘配備につこうとしたが、要塞内の灯りが一斉に消え、エレベーター、通信装置、砲塔などの機械が動かなくなってしまった。緊急用の電源に切り替えても同じだった。
要塞内に異常な熱風が入り込み、停電で動かないはずの起床用時計が3時間も早く鳴り出し、パニックになった。
数分後に不気味な機械音が止まり、電気設備が元に戻った。
地上に出た数名の士官達も、オレンジ色に輝く巨大なそのUFOを目撃した。UFOはまっすぐ上昇してすぐに見えなくなった。
辺りには先ほどの失神して倒れている哨兵と、物陰で錯乱している哨兵がいた。2人は全身に火傷を負っていた。

急報を受けたブラジル陸軍司令部によって、空軍に要塞上空の緊急哨戒飛行が依頼されたが、何も発見できなかった。

もう一つの遭遇体験

事件を重く見たブラジル政府は大使館を通じ、UFOについて知識豊富なアメリカ空軍に秘密調査の助力を依頼。数日後にアメリカ空軍の士官達が要塞を訪れ、調査チームが組織された。

そこに、ポルト・アレグレ空港で要塞襲撃直前に謎の飛行物体を目撃したという報告があった。
要塞襲撃の2時間ほど前にリオデジャネイロから1,000kmほど離れたリオグランデ・ドスル州のポルト・アレグレ空港を飛び立った一機の民間機(バリグ航空C46型輸送機)が、午前1時20分頃にサンタカタリナ州アララングア上空を高度2,100mでサンパウロに向けて北北東に飛行中、機長が左前方に1個の赤い光点を発見し、それが近づいてくるのを認めた。
好奇心にかられた機長がその怪物体接近してみたところ、突然機内にこげ臭い臭いが充満しはじめ、自動方向探知機と無線機が焼き切れ、右翼のエンジンからも煙が吹き出した。
乗務員達は必死で消火にあたって事なきを得たが、すでにUFOの姿は見失っていた。
機長はサンパウロに向かうのをあきらめ、引き返した。
イタイプ要塞が襲撃されたのはこの数十分後であった。

プロジェクト・サインの見解

米軍のUFO調査期間プロジェクト・サインの担当者は、「地球人が頻繁に戦争を起こし、原子爆弾まで作り、宇宙開発にまで乗り出したこと(その年の10月にソ連が人類初の人工衛星スプートニク1号を打ち上げることに成功している)に、宇宙人が脅威を感じての警告ではないか?」と意見した。
しかし人類は当時まだ月にさえ行けていない状態であったし、なぜスプートニクの方を襲わないのかという疑問が出されて、この意見は黙殺された。

2008年の報告

2008年に、アメリカのブラジル大使館によってこの事件の公式報告文書が書かれた。
これは、これまで公式には存在しないことになっていた、事件を詳細に調査した表、図、公式文書、証拠写真であふれたぶ厚い最高機密書類が存在するという兆候ではないかと見られている。
陰謀論者はそれが1950年代後期から存在していたと主張している。

現場周辺地図


より大きな地図で UFO事件マップ を表示
ある資料によるとイタイプ要塞の場所はリオデジャネイロ付近で、リオデジャネイロ防衛のために作られたとある。たしかにそこにもイタイプという地名は存在しているのだが、Webで検索したところ、この事件が起こったイタイプ要塞はこの地図に示したサンパウロ付近の場所が正しいようだ。
おそらく資料の執筆者が場所を勘違いしたのだと思う。

考察

UFOが軍事施設を襲うという、前代未聞の事件だ。
しかしUFOはあくまでも光の玉であって、宇宙人が乗っているような報告はなされておらず、何らかの知的生物が攻撃してきたということは決めつけ難い。
電気系統が動作しなくなる、EM効果と呼ばれる現象が起こっているところは興味深い。
非常にまれに起こる自然現象である可能性を疑ってみる必要もあるだろう。
UFOが現れた時、付近の住民の目撃や、EM効果の影響はどうだったんだろう。
調査は秘密に行われたようだが、どの時点でマスコミ報道がなされたのだろうか。

参考資料


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