太古よりロマンと不思議を提供してきた天体

地球に一番近い天体

月面地図(おもて)


月 地球
平均直径 3,476km  12,738km
地球を1とした場合の表面での重さ 1/6  1
大気組成 なし 窒素 78.1%
酸素 20.9%
アルゴン 0.93%
水蒸気 1%以下
平均表面気圧 なし 約1,000ヘクトパスカル
表面温度 -150℃以下〜100℃以上 -90℃〜60℃
(平均9℃)
1日の長さ 27.3地球日 24時間
1年の長さ 27.3地球日 365.25地球日


地球と月との距離は38万kmだ。これは地球を約30個並べた距離になる。

月面の黒い部分は、望遠鏡が発明されるまで海ではないかと思われていたため、今でも「静かの海」「嵐の海」などという名前が付けられている。実際は大昔に内部から噴き出した溶岩が固まったもので、比較的平坦な場所となっている。
月よりも大きな衛星はあるが、母星に対しての大きさとしては太陽系最大である。

月の誕生にまつわる諸説

月の誕生には諸説がある。
  • 地球と一緒のガスからできた兄弟星だという説
  • 別の所から移動してきて地球の引力に捕まったという説
  • 火星くらいの大きさの星が原始地球に衝突して分裂したという説(ジャイアントインパクト説)
近年はジャイアントインパクト説が有力視されている。

月は公転周期と自転周期が一緒のため、常に地球に同じ面を向けている。
これは内部の重い物質が地球側に偏っていて、地球の引力に引きつけられているためではないかと推測されている。

月の引力によって引き起こされる現象として、地球の潮の満ち干がある。女性の月経も月の引力が影響していると推測されている。
近いとは言ってもかなり遠くにある天体なのに、地球に影響を及ぼしているというのは脅威だ。

月面地図(うら)

アポロ月面着陸



アポロの月面着陸は1回だけだと思っている人も多いようだが、実際は上記のとおり6回成功している。13号は事故があって着陸せずに帰ってきた。映画「アポロ13」にも描かれている。

アポロ17号を最後に月面着陸はおこなわれていないが、これは莫大な費用がかかるために計画が打ち切られたからだ。
当時、ソビエト連邦(現ロシア)との宇宙開発競争で遅れを取っていたアメリカが、国の威信と、国が傾くほどの予算をかけて望んだのが人類最初の月面着陸ミッション「アポロ計画」だった。
十分にソビエトの鼻をあかしたアメリカは、これ以上有人月面探査をする意義がなくなり、国家財政のひっ迫とともに計画が途中で打ち切られた。
その後しばらくは観測対象は月から外れていたが、月面基地建設や火星への有人飛行計画を踏まえ、近年再び月に関心が戻ってきた。

ちなみにバズ・オルドリンとエドガー・ミッチェルはUFO(宇宙人)肯定派で、かなり物議をかもすような発言をしているようだ。あまり詳しい資料を持ち合わせていないので、その件についてはまた別途。

アポロは月に行ってない? アポロ捏造説(Moon HOAX)


ここ10年くらいの間にさんざん語られている与太話が「アポロ計画で人類は月に行っていない」という説、いわゆるアポロ捏造説だ。
それによれば、宇宙開発で出し抜かれていたソ連に対抗するため、月面の映像をアメリカの砂漠やハリウッドのスタジオで撮影したのだという。
しかし説の根拠とされるものは、地球と月では環境がまったく異なることを知らないことから生じたものがほとんどであった。
詳しいことは月探査情報ステーションのサイト「月の雑学:第3話 人類は月に行っていない!?」に詳しいのでそちらを読んで欲しい。
そもそもライバルのソ連(現ロシア)をはじめとした世界中の人、科学者らが監視する中、嘘の映像を作ってごまかし通せるものではない。何千、何万といるNASAの職員を口封じできるものでもあるまい。
ハリウッドのスタジオで撮影されたから風が吹いて旗が揺れていたというが、スタジオで旗が揺れるほうがおかしいし、仮にそんな捏造映像を作っても、NGにして公開しないはずだ。
月面着陸を捏造するなら、バレないように着陸は1回だけでいいはずだが、前述のように合計6回も行っているのだ。
仮に100の内1つ「なんかおかしい!?」という映像等があったとして捏造だと騒ぐ人達がいるが、それは「おかしくない理由を知らないだけ」であって、他に99の何もおかしくない証拠があることを忘れてはいけない。

アポロ11号着陸地点
NASAの月周回衛星ルナー・リコネサンス・オービター(Lunar Reconnaissance Orbiter/LRO)が近年撮影した高解像度の写真には、アポロ11号の月着陸船が月に残してきた脚の部分や宇宙飛行士の残した足跡などが撮影されており、妄想を否定する材料となった。
その写真自体を捏造だという人もいると思うが、そのような人達にはもう何を言っても無駄だろう。

月に行っていないという説とともに、「月には行ったけど実はUFOと宇宙人がいた」、「人類はすでに月面基地を極秘で作っていたため、人類初だと思っていたアポロの宇宙飛行士達が憤慨した」、「月どころか火星基地まで作っていた」などという与太話が数多くある。

月面の発光現象

望遠鏡で月を見ていると、時々月面の一部が一瞬光を放つことがあるという。これは月面に隕石が落下してその衝撃で発光したものだ。
5cm以上の隕石の衝突は一日に80回もある。月には大気がないため、燃え尽きたり減速したりすることなく地表に激突する。これは月面基地などを作る上でかなり驚異となる。
地球にもそれ以上の数の隕石が毎日落下してきていると思われるが、小さいものは大気の摩擦で燃え尽きてしまうので、落下途中に火球として観測されることはあっても、地表に衝突する数はずっと少ない。

今後の月探査計画

NASAでは2020年代に月面基地を作る計画があったのだが、財政がひっ迫する中、オバマ大統領による政策変更によって計画が頓挫してしまった。
火星の有人飛行にもつながる計画だったため、とても残念だ。イラクやアフガニスタンで戦争をするくらいならその予算を宇宙開発にかけてもらえないだろうか。

参考資料


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